年間予約米 生産者とともに支え合おう
「持続可能」な米作り 佐藤隆(やさか共同農場)・小林亮(おきたま興農舎) すでに予約登録受付が始まっている「よつ葉の年間予約米」。先日、その打ち合わせと『ライフ』110号の座談会のために佐藤さんと小林さんが来阪されました。そこで本紙でもお二人に、それぞれの地域の近況や農業の現状についてざっくばらんに語っていただきました。お二人は以前から親しい間柄ということもあり、実は深刻な日本の米事情についての話にもかかわらず、終始笑いのたえない話し合いでした。つい口をついて出てくる悲観論に「不安材料を並べることから始める農民的発想でどうする」と、農民の佐藤さんに逆に励まされた(?)インタビューでした。(編集部) |
佐藤:ひどかった。1メートル50くらい。開墾で入った当時を思い出した。 小林:うちの周りを2回掘りました。2回は初めてかなあ。 ――佐藤さんのところは、道路は一応通れたんですか。 佐藤:なんとか通れました。83年には完全に孤立したことがありましたけど。 ――農作業への影響は? 佐藤:ハウスが3つつぶれました。13棟がちょうど10棟になったので、何かと計算がしやすくなりましたが。それからトラクターの前にローラーをつけて雪をつんでいくんですが、今年は雪がひどすぎて2台が走行不能になりました。 ――ローラーですか。佐藤さんは機械がお好きですものね。 佐藤:好きです。機械だらけです。だから、うちは有機だと言ってるじゃないですか。 地域の米作りつぶす政府の米政策 ――はい、確かに。で、いきなりですが最近の日本の米作りについてはどうでしょう。
品質に責任もつ生産者による一貫生産 ――おきたまの小林さんは、思い切った投資をされて「米工房たかはた」(生籾の受け入れから袋詰まで生産者が責任を持つ最新式の精米工場)をつくらましたが。 言ったことを実現する事業と運動へ ――米の関税引き下げが迫られるなど、グローバリズム化のもとでの農民運動についてはどうお考えですか。昨年12月のWTO香港閣僚会議抗議行動にはよつ葉からも参加しましたが、韓国農民運動の活躍が目立っていました。 |
農を変えたい! 3月全国集会 農は食を支え、いのちを支え、社会を作り、自然を育てます。農業が時代に潰されようとしているいまだからこそ、そういう農を育てたい。全国各地のそんな思いを、そんな取り組みを持ち寄って「農を変えたい! 3月全国集会」が3月25日東京で行われます。 |