関西よつ葉連絡会総会報告
流れに抗する事業・活動の展開力を
中川健二(連絡会事務局長)
10月23日に事務局などが入る新しい事務所ビルの会議室で、関西よつ葉連絡会総会を開催しました。今年は関西よつ葉連絡会が発足してちょうど30年になります。発足からのメンバーは大半が50代後半に突入。世間で言う「団塊の世代」です。次の世代につないでいくことが大きな仕事のひとつです。時代の転換期とも言えるのでしょう。そんな中、各地の産直センターや、PB農場・工場などの関係者60名ほどの参加を得て総会を持ちました。
輸入農産物が増大し、食の自給率がますます下がり、食の安全が脅かされています。このような流れに対抗する力をどのように作っていくのかが、これからの事業の、活動の主要な課題と考えています。そこで連絡会として次の活動提案を行いました。
(1)各地の生産者との結びつきを一層強める。(2)会員との交流のなかで、「食と農」を考えていく場を積極的に作る。(3)取り扱い商品の価格競争には陥らない。(4)会員拡大・営業活動は、地域での福祉・教育・環境・くらしなどの様々な課題を、住民の人たちと一緒に考え、行動していく地域活動と一体のものとして行う。各センターがそのような活動を担えるように努める。(5)研修活動・広報活動を、事業の方向をより明らかにし、深めていくために強化していく。――等々を確認しました。
また、次の世代へつないでいく手段として、若い人たちが中心になって運営するセンター建設を各地に進めてきましたが、当面の運営は軌道に乗ってきたようです。これからがいよいよその真価が問われる時期になります。
それから、農業の大切さ、日本の食と農を考える題材として「大豆」を皆で一緒に作ろうと、生産から加工販売までの一連の過程を協同で進める「大豆くらぶ」の発足提案がされました。
その他に、連絡会総会をもっと開かれたものとして、多くの関係する生産者・事業者などの参加を呼びかけたらどうかという意見が出て、会組織の作り方も含めて、今後検討していくことになりました。
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