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やさか共同農場 (島根県浜田市)

原木しいたけはおいしい! だから便利なチャック袋で”簡単に、無駄なく”

1. 原木椎茸栽培のあゆみ

やさか共同農場のある旧弥栄町は町全体が原木栽培による乾燥椎茸の大産地でした。そんなこともあり、私たちは入植した1972年から椎茸の原木栽培を始めました。しかし、ここ10年来の異常気象による夏の干ばつと降雪不足によって原木内の椎茸菌の繁殖力が弱り、昔ながらの林地での自然栽培では椎茸の収穫量が年々減少してきました。そのため私たちは、林地栽培と並行して日よけや散水設備、雨除けシートなどを設置した人工ホダ場を2014年に建設しました。この施設では、10アール(1反)の敷地に椎茸が発生する長さ1mの原木を15,000本収容し、年間12トンの生椎茸の収穫を計画しています。椎茸菌を植菌し発生から3年間人工ホダ場で収穫した後、原木を林地に移動させて残り3年間自然栽培するやり方です。

さらに今年から、農道に隣接した樹齢40年を超える杉林を伐採して、椎茸原木になるクヌギの植林事業を開始します。クヌギは、15~20年で原木として利用が可能で、冬季は落葉して日当たりが良いため、農地が隣接している場所では環境改善にも役立ちます。今後、新規就農者が同規模の人工ホダ場を施設野菜と組み合わせて、安定した経営体制を確立する取り組みも進めていきます。


2.どうすれば、もっと干し椎茸を利用してもらえるか

弥栄の周りでも、おがくずを利用したキノコの菌床栽培が増えています。椎茸はもともと原木栽培が中心でしたが、生椎茸の需要が高まる中で菌床栽培が拡大して原木栽培が縮小している状況です。私たちは、椎茸の原木栽培を拡大することを通じて、広葉樹と針葉樹の混在林を復活させて、村の山林環境の改善を図っていきたいと考えています。そのためにも、原木栽培の旨味と香りが濃厚な干し椎茸の需要を高めたいと考えました。

そこで今回考えたのが、干し椎茸の入ったチャック袋に適量の水を加えて、全量を戻し、旨味がさらに増す冷凍保管の方法です。これは、椎茸の軸も出し汁もすべて無駄なく利用できる「簡単で、おいしく、無駄のない食べ方」です。ぜひ一度お試しください。  

(やさか共同農場 佐藤隆)

  1. < 島根県産コナラへの植菌作業
  2. < 人工ホダ場で発生する椎茸
  3. <

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