山忠わさび(埼玉県上尾市)
本物のわさびとからしのおいしさを手軽に
1943年長野県で創業した山忠わさびは、本わさびの加工を中心に、からし、しょうが、ニンニクなど和のスパイスを製造しています。
チューブタイプが一般的な家庭向けのわさび加工品。しかし本わさびだけを使用したものはほとんどなく、また添加物を使用しないと、わさびらしい風味を維持することができません。そのため本物のわさびのおいしさを味わうには、生の本わさびをすり下ろすしかありませんでした。
本わさびは細かくすりつぶすことで、香り、辛味とほんのりした甘さが出るのですが、それは一瞬です。その一瞬のおいしさを添加物を使わずに引き出すにはどうすればよいか!?
まず、高品質のわさびを使うこと。そして丁寧にすり潰すことで風味や辛味を引き出し、それを冷凍することで、わさびの美味しさを保たせています。
古くから日本人の繊細な味覚を魅了してきた本わさびの良さを手軽に使っていただけると思います。
からしは、かつて日本でも栽培されており、和からしというとタネを臼で挽き、水で溶いて練り、辛さを味わう食べ方をしていました。
現在はすっかりカナダ産ばかりになってしまいましたが、私は幼少時に、当社の工場の近くを流れる荒川付近で見かけた、からしの花を思い出して、国産のからし製品の製造を思い立ちました。
作ってみて驚いたことはカナダ産よりも国産の方が辛さの中にも甘みがあり、味が深いことがわかりました。日本で栽培したからしの方がわたしたちの舌に合うのかもしれませんね。ひと味ちがう国産からしをお試しください。
(山忠わさび 山崎 忠夫)