トレテス(兵庫県宝塚市)その2
インドネシアと日本をつなぐ架け橋
乾燥糸こんにゃく「ぷるんぷあん」の商品名は、インドネシア語の「perempuan」に由来し、その意味は「女性」です。
インドネシアで原料の栽培から、加工、梱包まで一貫製造されています。その製造工程の大部分は、現地の女性たちが担っています。
平均月収が2万円に満たないインドネシアでは、雇用機会が十分にあるとは言えません。乾燥糸こんにゃく「ぷるんぷあん」を関西よつ葉連絡会を通じて、みなさまに食べていただくことが、インドネシアの女性たちの生活の支えになっています。
工場を大規模にし、機械化すればコストは安くなるかもしれません。しかし、そうすることで女性たちの雇用は失われていきます。乾燥糸こんにゃく「ぷるんぷあん」は長年、女性たちの手仕事にこだわってきました。
フェアトレードや社会貢献、という言葉は広まりつつありますが、具体的にどう貢献しているかをお伝えすることが、食卓と社会をつなげることになります。わたしたちは現地に足を運び、その様子をお伝えすることで「つながり」を形にしたいと思っています。
2012年11月にインドネシアを訪問した際に工場で働くスカンティさんは「この仕事に誇りを持っている。わたしのつくった食材を日本のみなさんに“おいしい”といって食べてもらうことが喜びです」と語ってくれました。
これからも、乾燥糸こんにゃく「ぷるんぷあん」を食べていただき、インドネシアの女性たちへ思いを馳せていただくとうれしいです。
(トレテス 中川 啓)