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土佐佐賀産直出荷組合(高知県幡多郡黒潮町)その5

100年の歴史ある伝統漁法を応援!鮮度バツグンの釣りぶりをお届けします



1 月の終わり、「土佐佐賀産直さんでぶりの加工をしていると聞きました」と、足摺岬漁港の釣り鰤組合組合長さんが訪ねて来られました。「ぶりの価格が暴落し、釣り鰤組合の存続が厳しい状況になってきた。今期の収入は昨年の1/4まで減少、こんなに単価が下がったことはない」。新型コロナウイルス感染症の影響で魚価が低迷するなかでの切羽詰まった相談です。さらに、「ぶりを持ち込むので新商品を作ってほしい」「作った商品はインターネットで販売する」…と、雲をつかむようなお話が次々と。

「わかりました、とにかくぶりを釣ってください! 一定価格で全部買い取ります」「二束三文で売らないでください」「一度食べてみたいのですぐに届けてください」と返事しました。そして、届いたぶりを捌いて試食しました。船上で血抜をしているので、身に血が回らずうっすらと桃色の身、ギトギトした脂ではなく程よい脂ののり。思わず、「おいしい!」と声が出ました。いつも魚を捌いているスタッフからは、「例年にない良いぶりやね」とお褒めの言葉。これなら自信をもって販売できると確信しました。

釣り鰤組合は、足摺岬漁港だけにあるユニークな組合で、約100年の歴史がある伝統漁法=「飼い付け漁」(沖合にイワシなどをまき、ぶりを居着かせて太らせる)で一本一本釣りあげ、船上活〆をしています。1隻4〜5名の小型船で午前3時ごろに出航し、足摺沖合で釣り上げ、正午までに帰港するので鮮度バツグンです。また土佐沖では、3月になると「彼岸ぶり」と呼ばれるぶりが定置網に入り始めます。この時期のぶりは腹に卵を持ち始め、餌を食べなくなるので、「飼い付け漁」では釣れなくなります、そのため漁期は11月〜3月初めまでとなります。

早朝からの漁を終え、毎日片道1時間半かけぶりを運んでくれる、高齢の組合長さんに頭が下がる思いで、せめて残り一ヶ月だけでも買い支えができればと思いました。そして、このお話をよつ葉さんに相談したところ快く応援しましょうとお返事をいただきました。

私たち加工者と販売者が協力し合って消費者へ届けることが、一次産業を支えていくんだなぁーと、今回のことで改めて痛感しました。これからも土佐佐賀産直は、全力で漁業者を応援していきます。

(土佐佐賀産直出荷組合 濱町明恵)
2020年『Life』270号


  1. < 土佐佐賀産直
    土佐の天然ぶり刺身スライス
    足摺沖で獲れた天然ぶりを刺身用にカットしました。程よい脂のりとあっさりとした旨みがあります。原材料:ぶり(高知県)
  2. < 土佐佐賀産直
    もったいないぶりハラス
    足摺沖で獲れたぶりの大トロ部分。骨もなく、ほどよい脂のりです。揚げ物、ムニエルがおすすめ。

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