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土佐佐賀産直出荷組合(高知県幡多郡黒潮町)その2

海山里からの便り 今年の土佐はぶりもカツオも豊漁です 土佐佐賀産直出荷組合 高知県幡多郡黒潮町


土佐佐賀産直の工場は、山に囲まれ谷間のような場所にあって、雨の時には工場の周りの側溝に山からの水が流れ込んできます。先日、長男が「溝にたくさん、ミナミヌマエビがおるよ」って教えてくれました。ミナミヌマエビ? 早速、インターネットで検索すると、熱帯魚と一緒に飼う「タンクメイト」なんだそうです。大雨の時などは山からの水がものすごい勢いで流れていくので、ヌマエビはみんな流されただろうなと思いながら溝を探索してみると、いる!どうやってあの流れを乗り切ったんでしょうね。

さて今年は、高知県で「彼岸ぶり」の歴史的豊漁が続きました。3月のお彼岸の頃に獲れる「彼岸ぶり」は産卵前で適度に脂がのり、1年で一番おいしいとされています。高知県東部の室戸では多い日には5000本40トンのぶりが連日定置網に入りました。西部の土佐清水、大月町でも5000本を上回る水揚げが連日続き、市場には一時保管用の大型コンテナが壁のように積み上げられ、漁協の氷も足らなくなる状況が続きました。

私たちが買い付けをしている鈴漁港の定置網も同じ状況で、年明けから太刀魚の大漁、ぶりの大漁が連日続きました。高齢の馴染みの漁師さんは、最初は盛り上がり笑顔で張り切っていましたが、連日となるとさすがに疲労の色が見えてきて「またか…」状態でした(笑)。今年のぶりは量だけでなく脂のりが程よく、こんなおいしい高知産の天然ぶりは初めて。ぜひ、たくさん食べてもらえたらと思います。

また3月20日には、桜の開花に合わせたかのように今季初めて1トンを超える初鰹の水揚げがありました。ホワッとした食感とうっすらのった脂の甘みから初鰹到来を感じます。ぶりにつづいてカツオ漁も順調で、高知県下あちこちの港から「カツオいらんかえ(カツオいりませんか)」と連日連絡が入ってきます。昨年は、1kg 前後が多かったですが、今年は、1.5kg以上と丁度おいしいサイズが多く水揚げされています。さらに先日は定置網からも「カツオが500kgも入った」と連絡が3回ほど入りました。どうやら餌のイワシを追って迷い込んだようです。残念ながら私たちが扱うカツオは1本釣りに限定しているので、仕入れることはできませんでしたが、それだけ、土佐湾へカツオが来ているってことですね。

ここ数年、暗い話が多かった港も相次ぐ豊漁で盛り上り、漁師さんの笑顔をたくさん見ることができました。これも黒潮の大蛇行の影響で、黒潮が離岸したり、接岸したり、不漁だったり、豊漁だったり、大自然のみが知るってことでしょうか。あるいは大雨が降って流れ込む、山や川のヌマエビのような生き物やプランクトンなどが、海を豊かにしているのでしょうか。梅雨が明けると、カツオ漁もそろそろ終わり。しいら、あじ、いさぎ、かますなど、市場は夏の魚へ移り変わります。


(土佐佐賀産直出荷組合 浜町明恵)
2018年『life』290号



カツオのわら焼の様子

土佐佐賀産直出荷組合の皆さん

  1. < 土佐佐賀産直
    初鰹のわら焼きたたき
    土佐沖で獲れた、初鰹を藁焼きにしました。
    赤身がおいしい爽やかな風味。
  2. < 土佐佐賀産直
    土佐の天然ぶり切り身
    天然ぶりを新鮮なうちに切り身にカット。
    塩焼き・照り焼き・煮物やお鍋にも。

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