土佐佐賀産直 (高知県幡多郡黒潮町)その1
“おいしいの笑顔”が見たいから新商品づくりに挑戦します
2015年6月念願の新加工場ができあがり、引っ越しをしました。
土佐佐賀産直(“さんちょく”と自分たちで呼んでいます)を立ち上げて12 年目の出来事です。最初は近所の干物屋さんを間借りしスタートしましたが、思うような加工ができず、小さな加工場をたてました。“海と台所をつなぐ”という思いで、土佐沖で水揚げされた旬の魚を新鮮な状態で切り身加工などして会員さんへお届けしてきました。ところが、これまでの加工場ではスタッフの労働、品質管理、衛生管理などを考えると物理的に厳しいことが山積み…。自社の原料で惣菜を作りたいという新しい挑戦も、むずかしい状態でした。自信を持って安心・安全・おいしいと言える製品を作るには、ある程度設備の整った加工場を建てるしかないなぁ…高知の魚を多くの人に食べてほしい! スタッフの雇用を持続させたい! 構想2 年、新加工場がやっとできました。
“さんちょくの商品は、おかあさん目線ね”ってよく言っていただけます。私たちは、「自分の手元に届いたらどう思う? 仕事から帰って夕飯の支度する時どんなものが便利? お弁当のおかずには?」なんてスタッフと相談しながら商品開発をすすめます。当たり前のことですが、皮をはいだり、小骨を取ったり、下処理はひと手間かけて丁寧に行います。そのひと手間が惣菜になった時、おいしいと言っていただけるんだと考えています。
これからは一歩進んで、朝競り落とした魚を下処理して切り身に加工するだけでなく、惣菜のメニューに合わせた大きさにして、よつ葉の調味料を使って自社で惣菜として仕上げるところまで取り組んでいきたいと考えています。例えば、この間、よつ葉さんのアドバイスでできた商品に “柚庵焼きシリーズ”があります。一般的には“幽庵焼き”ですが、高知の特産=柚子を入れて“柚庵焼き”。季節により魚種を変えてお届けしています。町内の学校給食でも定番メニューとなり子どもたちにも大人気です。海辺の漁師町に暮らすお母さんたちだからこそ魚のおいしい食べ方、使い方をよく知っています。そんな私たちがこれから新しい商品づくりに挑戦していきます。もっともっと高知の魚を食べてほしいから、忙しいおかあさんに代わって、魚を買って、さばいて、おいしいお惣菜を丁寧に手作りして皆さんにお届けます。“おいしいの笑顔”が見たいから!
(土佐佐賀産直 浜町 明恵)
土佐佐賀産直の皆さん
作業中