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十勝清水コスモスファーム(北海道上川郡清水町)

海山里からの便り「人にも、牛にも、あったかく」をポリシーに牛を育てて加工品を作っています


北海道の背骨、日高山脈の西側に広がる十勝平野。山からの冷涼な風ときれいな水に恵まれた清水町に、十勝清水コスモスファームはあります。1987年、当時農協職員だった父が自分自身の牧場を持ちたいという夢をもって立ち上げた牧場は、父が1990年に交通事故で亡くなった後も、母と社員が一丸となって続けてきて、今年、私がバトンを引き継いで、新たなスタートを切ったところです。

北海道の中でも十勝地方は酪農が盛んでホルスタインが多い地域です。特に清水町は、三大酪農地帯と呼ばれ、人口の何倍もの数の牛がいます。ホルスタインと言えば、ミルクを搾るための牛、いわゆる「乳牛」という分類ですが、生まれてくる子牛はメスだけでなく、当然オスも存在します。酪農家で生まれたオスを買い取り、丁寧に育て「国産牛」として世の中に出すのが、私たちの仕事です。

関西で牛肉と言えば、和牛が有名だと思いますが、北海道で生産される牛肉の半分以上はホルスタインのオスのお肉です。和牛のお肉は「サシ」が入り、「脂のうまみ」が重要視され、特別な日に食べるものという印象があります。一方、ホルスタインのお肉は赤身が中心で、あっさりした味わい。いわゆるスーパーでの精肉販売や加工品の原料とされることが多く、日常的なたんぱく源として日本社会を支えてきました。

一般的にはホルスタインは18カ月以上育てられることが多いのですが、十勝清水コスモスファームでは、13〜14カ月の若牛仕立てで仕上げ、「十勝牛」の名称で販売しています。若牛のお肉は柔らかくて瑞々しさがあり、牛肉特有のくさみが少ないのが特徴です。この牛肉を使って作っているのが、化学調味料無添加のコンビーフなどの加工品です。自分自身がアトピー性皮膚炎で苦しんだ経験があるため、何か加工品を作るなら絶対に「無添加」にこだわろうと決めていました。また、東日本大震災の経験からも、「常温」で「長くもつもの」にもこだわっています。14名のスタッフが、大事に大事に育てた牛のお肉ですから、絶対に無駄にしたくない。そんな思いから、加工品を作る際には「さまざまな部位を使える」ということも重要視しています。

TPP や米国との実質的FTAにより、海外産の牛肉が安価に入ってくる時代が目の前に来ています。私は、「国産だから安心・安全」だとか、「海外産だからダメ」だとは思いません。大切なのは「誰が、どうやって、どんな思いで生産した」かということが、食べものを実際に口にする人にどれだけ伝わるかどうかだと思います。

そんなことも考えて、2014年、私たちは十勝地方の肉牛牧場でははじめて「農場HACCP 認証」を取得しました。一頭一頭の個体管理の記録から始め、牛にとっても、働く人にとっても良い環境づくりに日々チャレンジしています。ひいては、この取り組みが牛の仕上がりにも良い結果となり、食べてくださる皆さまのためにもなると信じています。

「人にも、牛にも、あったかく」。十勝清水コスモスファームのポリシーに、共感してくださる人が増えるとうれしいです。

(十勝清水コスモスファーム 安藤智孝)
2018年『life』500号



小規模な工場なので缶詰も手作業です。


ごく少頭数ですがブラウンスイスも飼育しています。
右端が安藤智孝さん。

  1. < 十勝清水コスモスファーム
    十勝牛コンビーフ缶
    「農場HACCP 認証」を持つ十勝清水コスモスファームで
    育てたホルスタイン牛肉を使用。化学調味料無添加。

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