丹波の山里から

私たちエコファーム丹波は、約20年前に有機農業を目指そうと10名ほどでスタートしました。有用微生物群を利用した農業を研究しながら、安心して食べられる農産物づくりをしています。その中で私は養鶏業を営み、その他のメンバーは野菜や米を中心に生産しています。農作業は毎年新米生徒みたいなもので、季節の摂理を理解しないと良いものができないと言われています。

にわとりも同様で、四季を通して気温の変化やストレスとの戦いです。餌の与え方や水の管理などは大変です。たとえば餌箱に大盛り与えても、にわとりはおいしく食べてくれません。1日の量を食べきってもらう工夫が要ります。そしてまた、水が飲めないと餌が食べられないので水が止まっていないか注意も必要です。

現在飼料は輸入の遺伝子組み換えでないとうもろこしを中心に与えていますが、輸入穀物が高騰しているため、今後は余剰な穀物類などを有効利用して、国内産の割合を高くしていきたいと思っています。そして、今こそ畜産農家と野菜、米農家とが連携して、飼料米の生産や堆肥の有効利用などが必要な時。今後もいろいろな人の知恵を借りながら、進んでいきます。

(エコファーム丹波 芦田 昭也)