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エコファーム丹波 (兵庫県丹波市)その2

八月の水害を乗り越え、
目指す養鶏に向かって頑張ります


2014年の夏8月16日から17日未明にかけて丹波地方に降った大雨にて、平飼い養鶏の鶏舎が大きな被害を受けました。鶏舎は全部で4棟、約4000羽を飼育していましたが、4棟の内2棟に土砂や土石流が入り、また2棟の鶏舎へ行く道が濁流に流されたため、鶏舎に車輌を近づけることができず、辛うじて歩いて行けるだけになってしまいました。雨が止んだ昼頃に鶏舎に行った時、被災現地の凄まじさに困惑しながら、まず考えたのは、生き残っている鶏をどうするかということでした。

幸い平飼い養鶏のため、鶏は止まり木や巣箱の上に上がったりして、大方無事でした。しかしエサや水を飲むためには、汚泥が溜まった床に降りるしかなく、そこで埋まってしまい力尽きる鶏もいて、一刻も早く移動する必要に迫られました。必死になって行政にボランティアのお願いをしたり、各方面に現状を訴えたりしましたが、市の災害ボランティアに関しては、民間の家や人的救助などが優先となるため断られました。しかし、地元JAの畜産担当職員や飼料メーカー、関西よつ葉連絡会の皆さんや、地元の野菜農家の人たちの協力により、何とか鶏の移動ができました。土石流が入って汚泥が溜まっている鶏舎の鶏の移動は、汚泥に足をとられる中での作業となり、4倍も5倍も手間がかかります。そのような悪条件の下、汚れた鶏を洗って移動させる手伝いをしてくださった方々には、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。

災害時の映像などを見たり聞いたりすることはよくありますが、実際に経験すると、生き物を扱う上で、とにかく初期段階で多くの人手が必要であることを痛感させられました。

私が養鶏業を始めて約25年。年間を通じて休みのない仕事にチャレンジすることに対し周りから反対されましたが、何が何でもやると言い切り、がむしゃらに走り続けてきました。それだけに今回のような災害で、平飼い養鶏を中断せざるを得なくなったことは、非常に悲しいことでした。それでも、ケージ飼いの鶏舎は無事に残っていて、そこでも大切に鶏を育てています。平飼いの鶏舎で被災した鶏たちは、ケージ飼い鶏舎へと移動させましたが、1週間程度で環境に慣れ、今では元気に卵を産んでいます。

25年間養鶏業を営んできましたが、まだまだやりたいことは山のようにあります。例えば飼料の国産自給率を上げ、自家生産でできる飼料作りも進めていきたい、もっともっと丈夫な鶏を育て、皆さまに安心して食べていただけるおいしい卵づくりをしていきたいと思います。今後できるだけ早い内に、小羽数でも平飼い養鶏を復活できるように頑張っていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(エコファーム丹波 芦田昭也)

  1. < 先日会員さんから、非常においしかったですと直接お電話いただきました。ケーキ作りはまだまだ未熟ではありますが、素材にこだわり、皆さまに少しでも喜んでいただけるよう、一つ一つ丁寧に作っていきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。

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