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関西よつ葉連絡会

塩屋(茨城県水戸市)

地元で生育した本物の国産アサリを
お届けするために 


近年、国内産のアサリの漁獲量は、減ってきてはいるものの、全体としてみれば横ばいであり、スーパーでも特に変わりなく国産アサリが売られています。しかしその実態は、安定供給が第一に望まれる中、“畜養もの”がどんどん増えています。我々貝を取り扱っている者の実感としては、だいたい全体の6~7割が“畜養もの”になっているのではないかと思います。つまり、本来その地で生まれ育った“地場もの”は、全体の3~4割にまで減ってしまっているのです。

そんな中で、いかに本来の意味で国産と呼べるアサリをお届けできるかということが生産者、そして貝の流通業者の課題となっています。

ここで改めて説明すれば、“畜養”とは他産地の稚貝を生育させて漁獲したもののことです。確かに消費者庁は「最も畜養期間(育った期間)が長い場所を原産地として表示すること」としているので、“正規に”畜養されたアサリを国産と表示すること自体は問題ではありません。ところが、他産地の成貝を撒いて“地場もの”と表示する業者もいるので、これには気をつけなければなりません。

また、近年“畜養もの”がどんどん増えてきた結果、他産地貝と国産貝の交配が進み、ハイブリッドのアサリが漁獲されるようになっています。これは輸入して放流した稚貝の一部が交配、放卵した結果です。こうしたハイブリッド化は、国産貝の保護という点から見てやはり問題があると感じています。

私たちは、キチンとした国産アサリを確保・供給するために、信頼できる生産者・仕入れルートから原料を入れ、都度、産地証明書も発行してもらうだけでなく、その原料を自社にて自らの目でチェックして確認しています。実は、国産のアサリは、その貝が育った生育環境によって現れる国産特有の「殻の模様」、そして「身の味」によって容易に区別ができるのです。例えば簡単な見分け方として、国産アサリは「殻が全体的に茶色、黒味がかっており分厚い」「味が濃い」、外国産アサリは「殻がコンクリートのような色で厚みがない」「味が薄い」という違いがあります。

本来、比較的手軽に食べられるおいしい貝=アサリが、本当の意味で国産と呼べるものが少なくなってきているのは、悲しく厳しい事態です。その中でも、私たちは何とか本来の“地場もの”アサリを安定的にお届けできるよう頑張りますので、なにとぞ、よろしくお願いします。

(塩屋 石原 博)

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