新庄最上有機農業者協会(山形県最上郡鮭川村)その1
作り手と使い手が共に力をあわせて
遺伝子組み換え大豆の輸入に反対する多くの声を無視し、1998年政府が輸入認可を強行したときのことです“。何とかして政府に一矢報いられないだろうか”→“みんなに呼びかけて、自分たちの畑を作ろうよ”。こうした想いから、消費者側が年会費を出し合って生産者側に大豆を作ってもらう「大豆畑トラスト運動」がスタートしました。ここ、山形県の北端、新庄盆地はその大豆畑トラスト運動の発祥の地であり、都市からの移住者を中心に、この地域の生産者たちと協同で設立したのが新庄最上有機農業者協会です。
畑を借りて大豆生産を拡大する中で“この大豆で味噌や醤油を造ろう”ということになり、誕生したのが「新庄トラスト醤油・味噌」。その後、菜種、はと麦、小麦などの栽培も始めました。しかし、はと麦は硬い殻を剥くのに散々手こずり、限られた量しか製品化できません。さらに、小麦は2年続けて失敗しました。ただ、昔はこの地域でも小麦が栽培されていたとのことなので、もう一度挑戦します。
思い通りにいかないことのほうが多いですが、畑には絶対に化学肥料、化学農薬を使わない。私たちの豊かな畑をここに残したい。そう思って頑張っています。
(新庄最上有機農業者協会 佐藤 愛子)