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新庄最上有機農業者協会(山形県最上郡鮭川村)その2

「大豆は生きている」

ある日、玄米ご飯を炊こうとしてお鍋のふたを開けました。昨夜から、浸しておいた玄米が程よく膨らんでお水のそこに沈んでいます。私はその水をちょっと飲んでみたくなりました。なんだかおいしそうに見えたのです。起きたばかりでのどが渇いていたのかも知れません。生のお米の匂いがするお水もおいしいよねきっと…。そうして、その水を飲んでみたのです。

飲んでみると、案に相違して“不味かった”。米とは異質な“嫌味“さえ感じました。それまで、玄米を炊くときも、また豆を煮るときも、浸しておいた水をすてようと思ったことはありません。ただ豆は“あく”がでるので「お水を取り替えて」いる人は多いと思っていましたが、私は平気でした。だって米や豆からしみだした栄養が勿体ないと思えたからです。

でもこの玄米の出している“不味いもの”は何だ? そう考えたとき…、突然はげしいショックを覚えました。「そうだ、玄米は生きているんだ! 芽を出そうとしていたのだ!」生きている玄米が、必要な栄養を水の中へ出すわけがない。出したのは、不要なものばかりに違いない。 
全身を活性化し呼吸が激しくなり、体中の新陳代謝が盛んになり、要らなくなった廃物や毒素などを水の中へ排泄していたのだ。

今年、わが農業法人は、自分たちの作った大豆で、納豆を作る工場を作りました。無化学肥料、無農薬の大地に育てた大豆は、ことさら元気に活性化し、老廃物をどんどん出して、新しい酸素いっぱいの水を欲しがるに違いない、私たちは、ここ新庄盆地の八方の山から駆け下りてくる、ゆたかな地下水を、一晩中かけ流しにして、大豆に喜んでもらうことにしました。それで納豆ができています。   

(新庄最上有機農業者協会 佐藤あい子)


  1. < 新庄最上有機農業者協会の
    佐藤さん(左)と代表の長田さん
  2. <

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