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四万十川下流漁協 (高知県四万十市)その2

代々受け継がれてきた川漁を守って 四万十川の天然すじ青のり

四万十川は不入山(いらずやま)を源流とし、高知県中西部を逆S字を描くように蛇行しながら多くの支流を集め、四万十市で太平洋に注ぎこむ自然豊かな川です。約200種以上の魚がいるといわれ、天然ウナギ、アユ、ゴリ(チチブ、ヌマチチブ)、ツガニ(モクズガニ)、テナガエビ、また魚介類だけでなく天然すじ青のりなど、古くから河川漁業が盛んに行われてきました。四万十川は河川漁業のみで生計を立てている人が多いことでも日本有数で、川漁師たちは代々受け継がれた漁法、漁具を使い環境や水産資源を守って後世に伝えていくよう努力しています。

私はもともと祖父、父と50年以上続いている川漁師の家庭に育ち、自宅からほど近いところを流れる四万十川に幼い頃から慣れ親しみ、遊びといえば全てと言っていいほど川漁師の真似事でした。四万十川といえばアユやウナギが有名ですが、下流域での漁業の柱となっているのは天然すじ青のりと青さのりです。12月末から5月くらいまでの間収穫します。特に四万十川以外ではほとんど採れない天然すじ青のりは、貴重でかつ重要です。すじ青のりは、非常に繊細で環境の変化に左右されやすく、少量の降雨や水温変化でものり(すじ状葉体)の状態が変わります。しかし、だからこそ味が濃く、風味が強いのが特徴です。また、青さのり(ヒトエグサ)もほぼ同時期に収穫します。四万十川の青さのりは他の海面養殖と異なり干出時間を長くするように栽培しています。そのため生育が遅く時間がかかり、葉体が肉厚となり風味良いのが特徴です。

天然すじ青のりや青さのりの収穫作業は、厳寒期水温10℃以下の川に入り、ひたすら手作業で収穫するという重労働です。1時間も収穫すると汗びっしょり。干潮時に合わせて作業するので、作業時間は日々変わります。更にこの時期は、うなぎの稚魚(シラス)漁も重なるので、昼はすじ青のりと青さのり、夜はシラス漁と休む暇がありません。

これらの冬場の漁が終わるとテナガエビやウナギ漁が始まり、更に晩夏からはツガニ(モクズガニ)漁が始まります。いずれも近年漁獲量が激減しています。そしてそれだけではなく、川の食物連鎖の底辺に当たる川エビも激減しています。“食物連鎖の底辺の生物が減る”→“その上にいる生物が減る”という風につながっていけば、川に生息する全ての生物が減るということになります。

最後の清流と言われる四万十川を“豊かな川”として復活させていくために、趣味で川漁をしている方々にも広く四万十の復活に向けての話をして理解していただいていくことも、プロの漁業者として大切な仕事だと感じています。   
    
( 四万十川下流漁協 山崎清実)

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