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セーブ・ザ・オリーブ

パレスチナ唯一の修道院ワイナリー
クレミザンが存続の危機に


パレスチナのオリーブは日本でも知られるようになりましたが、ぶどうも特産品の双璧です。何しろ聖書にもよくオリーブとワインの話が出てきます。2014年には、ベツレヘム郊外にあるバティール村のオリーブとぶどうの段々畑が、ユネスコの世界文化遺産「オリーブとワインの地-エルサレム南部バティールの文化的景観」として登録されました。さらにイスラエルによる分離壁建設による景観破壊の脅威が認められ、危機遺産としても登録されました。

このバティール村に隣接するワラジャ村やクレミザン渓谷、そしてクレミザン修道院の一帯も、イスラエルの分離壁建設によって深刻な脅威にさらされています。分離壁が完成すると、村は四方を壁で遮断され、渓谷や修道院はイスラエル側に取り込まれてしまいます。クレミザン修道院は、現在パレスチナでワインを作っている唯一の修道院で、占領の影響に苦しみながらも学校などの運営資金のためにワインを作り続けてきました。そして、この『ライフ』でも何度かの企画で好評をいただきました。

この分離壁建設については、今年3月末にイスラエルの最高裁判所が建設ルートの変更を命じる判決を出し、工事は一時中断されて人々はいったん安堵しました。ところが、7月には軍と政府の圧力で一転して工事が始まり、人びとの間には落胆と抗議行動が広がり、神父や信徒たちによるオリーブ畑でのミサそしてデモが続いています。

そして、こうした不安定な状況の中で修道院のワイナリーでも混乱が続き、大きな変化を余儀なくされています。私たちも、輸入が続けられるのか、不安があるのが正直なところです。

2014年夏のガザ侵攻の後も、イスラエル軍・入植者とパレスチナ側の衝突は治まっていません。今年9月にはイスラエル軍がエルサレムのアル・アクサモスクを封鎖したことをきっかけに一挙に緊張が高まりました。特に10月以降、11月10日現在でパレスチナ人の死者は82人、負傷者は8500人以上に上っていると保健省が発表しています。現地のメディア、SNS、ツイッターからは毎日のように、死者、負傷者、抗議デモの情報が流れてきて気が重くなります。第3次インティファーダ(民衆蜂起)が始まったという見方も少なくなりません。イスラエル国内世論はこれまでになく右傾化し、武装した入植者のパレスチナ人への攻撃も常態化しています。このまま武力による解決を目指せば対立はおさまらないでしょう。今こそ、イスラエルによる占領と暴力を止めさせなければなりません。

(セーブ・ザ・オリーブ 宮澤由彦)

 
  1. < 2013年12月20日、
    クレミザン修道院にて
  2. < 2013年12月20日、
    オリーブ畑の丘陵にたつ修道院
  3. < クレミザン修道院〈カナ・オブ・ガリレー赤〉
    芳醇な香りとミディアムボディのバランスに優れた味わいが特徴です。
  4. < クレミザン修道院〈カベルネソーヴィニヨン赤〉
    果実や中東のハーブ、樽の香り。ベルベットの口当たりの後の温かみが魅力的な重口です。

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