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札幌中一(北海道札幌市)その4

北海道の漁業状況から食卓にのぼる食べもののあり方を考えたい


まず、私たちにも消費者の皆さまにもなじみ深い秋鮭について報告します。
2010年から2015年までは若干の上下があっても10万t前後の水揚げがありましたが、2016年は7万t 強、昨年は5万tに減少し、価格も大暴騰となりました。大暴騰となったのは水揚げが少ないからだけではありません。同時期に水揚げされるサンマ、帆立、イカなどの他の魚も少なかったため、いわゆる「仕事買い」という形になったためです。自分の工場の仕事量を確保しようとして、仕入れ価格が過熱してしまうのです。パートさんや従業員に“今日は仕事が無い”と言えない、得意先に対する供給、銀行に対しての売り上げ確保、そのうち下げるという気持ち、見栄と意地、等々、いろいろな要因がからみ合います。

今年は昨年比の1.8倍の水揚げが予想され、さらにホタテの水揚げが良い、サンマの予想も良いとなれば、魚価の落ち着きが期待されます。

続いてサンマです。北海道と本州合わせて、2010年〜2014年は約20万tの水揚げで推移していましたが、2015年は11万t、昨年は8万t 弱となりました。冷凍品も品薄となって当然価格も高値になり、サイズによってはお金を出しても買えない状況となりました。原因としては水温、他国の大型船の水揚げなどもろもろ言われていますが、実際のところは不明です。昨年のサンマは細めで水揚げ量が少なかったですが、今年は太めで水揚げ量も期待できそうとの水産庁などの予想です。本当にそうなってほしいと心から願っています。鮭もサンマも日常の食卓に上る魚ですから。適度な価格でおいしい魚をおいしく召し上がってほしいのです。それが私たちの仕事です。

次にホタテについて。3年前にオホーツク産のホタテが天候不順で不漁となり、ちょうどその頃から中国からの大量買い付けが始まったこともあり、ホタテバブルと呼ばれるほど価格が上がり、昨春は信じ難い価格にまでなりました。それが今年はある程度の水揚げが見込まれ、価格が落ち着きはじめました。価格が下がると活ホタテでどんどん輸出されています。おそらく活ホタテは日本国内で消費されるより、中国、韓国の方が多いと思います。複雑な要因があるにしても、鮭、サンマも含め海外の方がきちんと評価をしてくれているのでは、と思う時もあります。

最後に、北海道産のタコが高くなっています。従来、モロッコ沖を中心にアフリカダコとして輸入されていたものが、漁獲が減って、かつヨーロッパの買い付けが強まり、輸入量が例年の5〜6割ほどになっています。そこで、価格の安い道産のタコが注目されたのです。特に関西のタコ焼きは、アフリカダコが中心から、今後は道産のタコが使用されていくと思います。

確かに市場経済の世界ですから、食べものもその影響下から特殊に逃れることはできないかもしれません。しかし日常食卓にのぼる食べものについては、生産−流通−消費をめぐって互いに分断され、敵対する関係に陥いるのではなく、もう一度、食べもののあり方について皆で考えていきたいと思っています。

( 札幌中一 橋本 稔)
2018年『life』410号



網走港での秋鮭の水揚げ

  1. < 札幌中一
    鮮魚秋刀魚
    北海道東部、厚岸で水揚げされたさんま。
    焼きたてに大根おろしを添えて。
  2. < 札幌中一
    鮮魚 枝幸の秋鮭切身
    北海道北部 枝幸で水揚げされるオス銀毛の秋鮭を
    2枚おろしにしました。骨付き・骨なしが入ります。

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