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三和油脂(山形県天童市)

国産のおいしいこめ油をなくさないためにもぜひ米の消費拡大をお願いします


化学薬品を使わない圧搾&自然な水蒸気精製による国産こめ油

三和油脂は、山形県天童市という米どころの地の利を活かしてこめ油専門の食用油脂製造を行っており、今年で創業70年を迎えます。

こめ油の原料は米ぬかです。米ぬかには玄米の栄養が豊富に含まれています。今回ご紹介する「コメーユ」は、米ぬかを圧搾製法で搾り、水蒸気を使って精製するという他にはないこめ油です。

もともと米ぬかには栄養価の高い油分が含まれていますが、圧搾で搾ることは困難とされてきました。実際、一般のこめ油はノルマルヘキサンという溶剤で抽出され、精製工程ではアルカリ(苛性ソーダ)を使って油に含まれる遊離脂肪酸を取り除いてきました。しかし、私たちは何とか圧搾で搾れないか、化学物質を使わずに油の精製ができないかと、約20年前より試行錯誤を繰り返し、2004年に独自の圧搾こめ油専用の圧搾・精製工場を立ち上げ、良質なこめ油を作ることに成功しました。

こめ油は国産の原料で量産できる油としては唯一の植物油です。こめ油は熱に強く臭いも少なく、どのような調理にも合わせることができる万能油として、以前より根強い人気がありました。また最近では、玄米由来成分の栄養価が残り、機能性の高い食用油として、数年前からテレビやマスコミで取り上げられることが多くなり、注目が高まっています。

しかし一方で、日本全体の米の消費が少なくなる中で、原料の米ぬかが集まりにくい状況になっています。かつては、こめ油の原料の米ぬかはほぼ100%国産で賄えていましたが、最近は20〜25%を輸入に頼っている状況です。米を食べないと米ぬかが発生しません。このまま米離れが進むと、こめ油なのに、その多くが輸入原料に頼らざるを得なくなるかもしれません。国産のこめ油をなくさないためにも、皆さんにはぜひ、米の消費拡大をお願いしたいところです。

特に圧搾こめ油は、玄米10kg(米ぬか1㎏ )から約40g 程度の油しかとれず、また水蒸気による精製というより自然な方法を取っているため、その製造には特に新鮮で品質の良い原料米ぬかが必要です。そのため、皆さんからのご要望に応えきれないことが発生することもあり、原料の米ぬか確保が現実の課題となっています。

それでも他にはない、圧搾&水蒸気精製による国産こめ油「コメーユ」のことを、より多くの皆さんに知っていただきたいと思います。一般のこめ油以上にさらに玄米由来成分の含有が多く、ドレッシングなど生食から、炒め物などの加熱調理用まで用途を選ばず使っていただけるのが特徴です。ぜひ、ご家庭でもこめ油を使って調理してみてください。油のおいしさ、食材のおいしさを実感できることと思います!

(三和油脂 山口芳明)
2018年『life』520号



 搾った直後のこめ油の原油です。

  1. < 三和油脂
    コメーユ
    国内産の米ぬかを圧搾で搾った米油です。
    酸化しにくく、すっきりした味わい。

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