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るり渓やぎ農園 その3

チーズ受賞を励みに、地域で頼られる存在になっていきたい
るり渓やぎ農園 京都府南丹市



農園を立ち上げて15年目になる昨年、嬉しい知らせが届いた。2020年10月に行われたNPO 法人チーズプロフェッショナル協会主催の「ジャパンチーズアワード2020」のフレッシュチーズ部門で、私たちの「フロマージュ・フレ」が金賞を受賞し、さらにフレッシュ/プレーン部門の最優秀部門賞を受賞した。「ジャパンチーズアワード」は2年ごとに開催される全国規模のチーズコンテストで、第4回となる2020年には78工房から233点のチーズが出品されて行われた。

農園は設立当初から、人が生きていくうえでもっとも基本的な、安全・安心な食べ物を作ることと、地域で助け合って生きていくことを理念として大切にしてきた。今風の言い方だと、農と福祉の連携ということである。6年前には農園のある南丹市園部町に「しぜん塾やぎ農園(株式会社アットホーム園部事業所)」が開設されて、障がい者の就労支援事業も始められ、B型就労支援の利用者さんたちと一緒に、農作業をしたり、やぎの世話をしたり、卵磨きをしたり、乳製品のラベル貼りなどを行っている。農園開設当初から思い描いていた形がほぼ動き出しており、地域でもある程度、認知される存在になってきているものと思う。

農園がある園部町大河内という地区は日本のどこにでもあるような中山間地の農村である。私が移り住んで16年が経ち、私が歳をとっていくのと同じように、地区の高齢化は進む一方で、集落の維持や耕作地の維持が大きな課題となってきている。それと比例して農園の耕作面積は拡大してきていて、いまでは田圃6町、畑1町5反、そして山羊牧場を経営するまでになっている。まだまだよそ者の域は出ないが、村の人たちとともに地域の将来を一緒に考えていける存在になりたいと思っている。いま、一昨年に村の人から譲り受けた民宿を改築していて、しぜん塾やぎ農園と協力して農園レストランを始める準備をしている(昨年準備段階として土日にカレーなどを提供し始めた)。地域の活性化に少しでも貢献できればと思っている。
 
今回のチーズの受賞は大きな励みとなった。軸となる理念を大切にしつつ、自信が持てる、安全・安心で誰からも美味しいと認めてもらえる乳製品や農作物を作っていきたい。このたびはフレッシュチーズの受賞となったが、熟成タイプのチーズでも認めてもらえるように励みたい。

るり渓やぎ農園 片岡明宜さん
(るり渓やぎ農園 片岡明宜)
2021年『Life』150号




やぎ農園のやぎ
やぎ農園のやぎ

  1. < るり渓やぎ農園
    フロマージュ・フレ
    やぎ乳の乳酸発酵のみでつくったフレッシュチーズ。クリームチーズのような食感で、爽やかでほのかな酸味が特徴。

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