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関西よつ葉連絡会

ルカニ村(タンザニア)その2

海・山・里からの便りフェアトレードの成果と限界ルカニ村の「キリマンジャロ」を飲んでいただく意義 



よつ葉の皆さまには、2009年より継続的にルカニ村の「キリマンジャロ」を飲んでいただいていることに、お礼申し上げます。2000年代初めのコーヒー価格暴落で、コーヒー生産を断念し、街に出る若者がほとんどになったルカニ村(キリマンジャロ山西斜面にあるチャガ民族の一農村)ですが、皆さまの買い支えのおかげで危機から脱却できました。2019年9月前半の産地調査で確認できた、村の着実なる発展をお伝えします。

フェアトレードのおかげでルカニ村におけるコーヒー価格は、キリマンジャロ山中の最高値を実現するようになりました。村民たちはコーヒーの売上を教育費にまわします。十分な教育費を確保できる価格水準が保障され、村民たちはすぐに、コーヒー生産の意欲を取り戻しました。まずは農協が、フェアトレード・プレミアム(産地の社会開発経費として利用される還元金)を活用し、有機栽培可能な(耐病性の高い)新品種のコーヒー苗木を、村民たちに提供しはじめました。最近はその苗木が、帰村した若者たちの新たな畑に植えられるようになり、価格暴落で半減したルカニ村のコーヒー収穫量は2018年、ついに元通りになりました。

フェアトレードの還元金は、ルカニ中学を完成させる費用としても活用されました。その後の日本の政府開発援助(草の根無償資金協力・819万円)による理科実験室など増築もあり、政府から「躍進賞」を授与されるほどルカニ中学の成績が急上昇します。当初は3名だった高校への進学者数が2016年に一気に15名となり、同年以降、ハイ県の公立中学校の中で第1位の成績を維持しております。

ところが本年度のルカニ村においては、長雨による日照・気温不足が顕著になり、コーヒーは凶作になりそうです。さらに悪いことに、この2〜3年、日本での売上が伸びず、在庫解消のための1年間の輸入停止が検討されております。高く買ってくれる日本の消費者に喜んでもらおうと、収穫量・品質の引き上げに努めてきたルカニ村民。しかしその努力は、上記の産地発展を喜び、そのための代金を支払ってくれる、皆さまのような「消費者市民」が増えないと、実を結びません。それがフェアトレードの最大の限界と言えるでしょう。

(京都大学農学研究科・農業食料組織経営学
辻村英之)



帰村した若者の新たなコーヒー畑 


キマロ先生とルカニ中学校の生徒たち


  1. < キョーワズ珈琲
    キリマンジャロ 豆・粉
    標高約1700mで栽培された、ルカニ村支援のフェアトレードコーヒー。
    力強いコクと適度な酸味が調和し、後味の良さが特長です。
    ほぼ無農薬で栽培されています。粉は中挽き。

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