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関西よつ葉連絡会

パルシック(東京都千代田区)その3

東ティモール・マウベシ地区で活動を始めて20年。
これからも美味しいコーヒーをお届けし続けます


東ティモール



カフェ・ティモールやアロマ・ティモールの産地、東ティモールでは、2021年4月4日未明の豪雨で全国およそ3万3千世帯が被災しました。パルシックでは皆さんからの温かい支援をいただき、首都ディリやコーヒー産地マウベシの被災者へ食料や生活用品の配布をおこなってきました。マウベシは首都から車で約2時間半、標高約1400mの高地にあり、20世帯余りの家屋が強風や土砂崩れにより破損しました。うち1世帯は5人家族が家屋ごと土砂にのまれ、地域住民の懸命の捜索で4人の遺体を見つけましたが、残念ながら、父親の姿を見つけることができないまま捜索は打ち切りとなりました。村長さんの依頼もあり、このご家族の墓地を建立する資材を皆さんのご寄附から提供させていただきました。改めまして、温かいご支援に心から感謝申し上げます。

9月には、東ティモール政府との調整のもと、マウベシの被災者への家屋修繕資材の配布をおこないました。災害発生からすでに5ヵ月が経ってからの支援にはなってしまったこと、東ティモール政府が指定してきた配布資材では1軒の家を建て直すには足りなかったのですが、被災家族の面倒をみる親族を含め、多くの方から行く先々で感謝されました。私たちも支援活動の一助にはなれたと感じることができました。

そんな大きな災害はありつつ、2021年はコーヒーの表作の年にあたりました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で県をまたいだ移動が制限され、複数県からコーヒーを買い集める大手コーヒー会社は買付用トラックの移動許可を取得することに苦労し、また、産地のマウベシに拠点を持つ私たちは、市場のキャパシティを大幅に超えた収量予測に「全量買い取ることができるだろうか」とやきもきしながら、6月からのコーヒー収穫期を迎えました。

ふたを開けてみると、集まったコーヒーは収量予測のほぼ半量でしたが、それでも歴代最大量の122トン。どの農家も、その日の生活のために即現金が得られる一般市場にコーヒーの赤い実を売ったり、私たちの品質基準に満たないものは地元の仲買人に売ったりして、しっかりとやりくりをしていました。私たちがマウベシのコーヒー生産者と活動を始めて来年で20年。多くを確認し合わなくても寄り添い合える関係にまた少し近づけた気がします。

将来に向けて、生産性の落ちたコーヒーの老木の植え替えも開始しています。これからも生産者との関係を一歩ずつ深めながら、皆さんに美味しいコーヒーをお届けし続けたいと思います。

パルシック 伊藤淳子
(パルシック 伊藤淳子)



コーヒーの天日干し
コーヒーの天日干し

  1. < パルシック
    カフェ・ティモール 豆
    カフェ・ティモール 粉
    東ティモールの農民たちが、完熟したチェリーだけを一粒ずつ丁寧に手摘みで収穫しました。
    やわらかな苦味と口あたり、完熟豆ならではの優しい甘みが特徴です。
    中深煎り・粉は中細挽き(ペーパーフィルター用)

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