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オキネシア(沖縄県那覇市)

沖縄在来種の柑橘「カーブチー」の魅力を伝えたい 

沖縄を代表する柑橘といえばシークワーサーやタンカンがあります。シークワーサーは加工原料として、タンカンは青果として人気があり、沖縄で生産される柑橘の大半を占めます。しかし他方で特定品種に栽培が偏ることは、気候変動による不作や生産過剰による価格低迷などの問題があり、近年はカラス・コウモリ・ヒヨドリなど鳥による被害も増えています。農家にとっての理想は一年かけて育てたミカンが無事に収穫され適正な価格で全量引き取られることですが、現実は生産量も価格も不安定です。さらに柑橘栽培の現場では、沖縄でも農家の高齢化や後継者不足が深刻で、ミカン畑の荒廃・遊休地化も顕著です。

そんな中、私たちが柑橘栽培の活性化につなげたいとの強い思いで着眼したのが「カーブチー」です。この“皮が厚く、種が多い”無骨な果実は、加工用にも青果用にも馴染まず、ミカン狩りや自家用に多少利用される程度で、長いあいだ柑橘の主役から遠いところで栽培されておりました。

しかしながら見方を変えれば、これほど貴重なミカンはありません。糖度を上げたり玉を大きくしたり種を少なくしたり…人為的な交配・改良種が主流の柑橘類にあって、カーブチーは琉球王朝時代から今日にいたるまで野生の特徴を見事に残したまま息づいております。“外敵から身を守る皮の厚さ”や“繁殖力を示す種の多さ”は野生のミカンに共通する特徴であり、カーブチーにはさらにもう一つ“病気や台風に強い”というたくましさも備え、農薬に頼らず育てることができるのです。

私たちは10年ほど前より、地元生産者の方々の協力を得ながら、カーブチーの利用方法について研究を重ねてまいりました。そして少しずつですが、成果も現れてきています。カーブチー果皮に含まれるオイル成分は、エネルギーに満ちたシトラスの香りが心地よく、アロマオイルとしての薬理作用(鎮静効果・睡眠導入効果)があることも大学との共同研究により明らかになっています。さらに現在は、フランスの一線で活躍する調香師とのコラボで、カーブチーの天然香料(精油)を主原料にオーデコロンとルームフレグランスの開発にも挑戦中です。

そして今回、カーブチーのおいしさを丸ごと味わっていただこうと、「カーブチー果汁100%」を商品化しました。おいしさにこだわり、果実をまるごと潰す圧搾法ではなく、ミカンの皮と実を分けて果肉部分だけを遠心分離製法で丁寧に搾りました。野趣あふれる、深い味わいのストレート果汁です。

かつて沖縄は小さな島の中に30種以上ものミカンが栽培され「柑橘の宝庫」と呼ばれておりましたが、現在その面影はありません。在来種のカーブチーには、かつての多様性を復活させる起爆剤になってほしいと期待しています。

私たちは、これからも引き続きカーブチー由来の商品開発と原料需要の掘り起こしに努めながら、故郷のミカン栽培が元気を取り戻せるように、微力ながらエールを送りつづけたいと思います。

(オキネシア 金城幸隆)

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