沖縄物産企業連合(沖縄県那覇市)その3

昨年10月31日AM5:45に社内連絡用のLINE で火災現場の動画。早朝から何事かと思いながら確認すると、首里城火災発生との内容。すぐにネット、テレビを確認しましたが詳細分からず。その動画を繰り返し確認するも、まだ暗い夜明け前で遠方から撮影した映像であったことから、燃えているのが本当に首里城なのか、とその時は正直実感できずにいました。段々と夜が明け、先のLINEにネットからの情報で、改めて首里城の火災で本殿及び北殿・南殿が全焼という最悪の事態を知ることになりました。
首里城。14世紀頃から1879年の琉球処分まで、約450年続いた琉球王国の国王の居城で、政治、経済、文化、外交など
国の中心的役割を果たしてきました。先の太平洋戦争で日本軍が首里城の地下に総司令部を置いたこともあり、米軍の攻撃を受けて焼失。戦後に関係者が琉球王朝時代の文化と誇りを取り戻すとして1977年から再建が始まり、1992年に正殿などが再建されて首里城公園として開園しました(昨年1月まで復元工事は続いてきました)。2000年には他のグスク(城郭)などとともに「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録。観光資源としてだけでなく、沖縄の歴史、文化のシンボルであり、苦難の歴史を経験してきた沖縄の人の心の拠り所として存在しておりました。 私自身にとっては、小さい頃には機会がなく、高校を卒業してからは大学・就職とずっと沖縄県外での生活で、首里城には行ったことがありませんでした。沖縄物産企業連合に就職して約6年ほど前から、お取引先に沖縄の歴史文化の紹介も含めて首里城にご案内するようになり、貴重な建築や展示物を実際に目にするようになりました。こんな事になるならもっとしっかりと見ておけば良かったとの後悔があり、今年は沖縄に行って焼失した首里城を見学することを心に決めています。
首里城の火災から3カ月、県全体が大きな喪失感から少し冷静さを取り戻しつつあり、復興に向けた動きも始まっています。県外や海外からも復興に向けた支援の寄付金が集まり、沖縄県や国が首里城再建に向けて動き始めています。一方で技術者の後継者問題や建築資材不足等、さまざまな困難があることも確かです。

今回の首里城再建・復元がどのくらいの期間を要するのかは分かりません。しかし、再建は沖縄の平和や文化の発展への願いや思いを形にするものだと思っています。沖縄の人々の誇りとアイデンティティ、そして日本の多様性を知りえる貴重な資産としての価値を取り戻すためにも、沖縄物産企業連合としても事業を通して再建への取組みを息長く続けていきたいと思います。皆さまの温かいご支援、ご協力を心よりお願いします。
(沖縄物産企業連合 善平(ぜんひら) 享)
2020年『Life』80号

焼失した首里城

直接お振込みいただく口座
金融機関名 沖縄銀行
支店名 古波蔵支店(店番107 )
口座種類 普通
口座番号 1636425
口座名義 (株)沖縄物産企業連合 首里城基金
33800
沖縄物産企業連合
首里城再建義援金(1口500円)
一口
500円 1口500円が寄付されます。
33817
沖縄物産企業連合
100ポイント首里城再建支援カンパ 1口100ポイント分が寄付されます。
33824
沖縄物産企業連合
1000ポイント首里城再建支援カンパ 1口1000ポイント分が寄付されます。