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関西よつ葉連絡会

しらたかノラの会(山形県白鷹町)

会を創立して16年。食の安全を取り戻す運動はこれからが本番。
しらたかノラの会(山形県白鷹町)



しらたかノラの会を創立して、この10月で16年となります。あっと言う間のような、よくここまでやってきたなと感心するような思いでおります。多くの喜ばしい出会いがあり、また、さまざま大変な出来事もありました。もっとも辛かったのは、大内文雄さんが難病で他界したことです。あれから4年、大内さんの分を残された7人で分担し、会員外の数名の善き助っ人のもと、なんとかこなしてきました。

さて、今夏は7月初めから暑い日々でしたが、私たちも熱く動き回りました。1つは、『出稼ぎの時代から』という映画の初上映を7月24日に行いました。構想から1年かけて完成させた映画です。1966年初冬から翌春にかけての神奈川県の川崎北部の建設現場と飯場の暮らしを描いたスライド作品『出稼ぎ』を軸に、その後、半世紀にわたり国の政策に翻弄されてきた白鷹町の農民のその時々のありようと村の変容を、20人余りの証言と映像で描いています。

きっかけは、昨年春、白鷹町の学芸員の石井紀子さんが役場の倉庫でスライドを発見したことです。これは貴重な歴史資料になると確信した彼女は、これをDVDにし、数か所で上映するうち、農業ジャーナリストの大野和興さんの目に触れ、スライド制作者の本木勝利さんとも相談し、その後の白鷹を描いた映画にしようということになったのです。本木さんと大野さんが監督を務め、製作委員会が協力しました。名前だけでしたが、私も副委員長として加わりました。証言者として当会の加藤美恵、菅原庄市も登場し、また餅つき作業の場面も挿入されています。初上映当日は会場いっぱいの人が集まり、好評でした。今後、県内外での上映を計画し、来年1月にはDVDもできあがりますので、皆さんにも観ていただければ幸いです。

また、8月6日には元農水大臣の山田正彦さんが監修した『食の安全を守る人々』を上映しました。上映の1か月前に長井市、白鷹町の有志約20人が実行委員会を作りチケットを売りさばきました。150人ほどが参集し、除草剤ラウンドアップ、ネオニコチノイド農薬、遺伝子組み換えとゲノム編集食品についての知識を深めました。

この地で、食の安全を取り戻し、これ以上農薬で環境を汚染させない運動をしていくのは、これからが本番です。国は「みどりの食料システム戦略」として2050年までに有機農業を耕地面積の25%まで拡大するとしています。施策として、地域ぐるみで有機農業に取り組む市町村を「オーガニックビレッジ」として支援するといいます。

私たちは、まずは学校給食の実態を知り、韓国のようなオーガニック給食に近づくにはどうするか、長井、白鷹で情報を交換しながらやることにしています。有機農業者ががんばるとともに、消費者が意識を変えることも大事。また、これからますます大きな役割を果たすのが、消費者と生産者をつなぐ役割だと思います。よつ葉のような皆さんのご活躍に期待しております。そして、これからも互いに良い関係を続けられるよう、ともに頑張りましょう。


(しらたかノラの会 新野祐子)



筍と干し椎茸、油揚げの旨味が生きています
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ちまきづくりは、6名ぐらいが集まって行う、作業と楽しさが一緒という「ノラ仕事」です。
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