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ネパリ・バザーロ(神奈川県横浜市)その1

24年間、おつき合いしてきたネパールで大地震!
“震災前より良い村に” なるよう息長く支援します


ネパールを大きな地震が襲ったのは2015年4月25日のことでした。私が大地震を知ったのは、東日本大震災の福島第一原発事故で故郷を追われた飯舘村の人たちを東鳴子温泉にご招待するため東北道を走っている車中でした。

東日本大震災直後から東北に入ってずっと支援を続け、被災された方たちのご苦労を間近で見てきた私たちにとって、ネパールで起きていること、これから直面する厳しい状況が容易に想像できました。27日、横浜の事務所に戻ってすぐに支援体制を整え、できるだけ早く現地に入るため、チケットと宿の手配をし、どこに居ても直ぐ避難ができるよう軽装で5月6日に現地入りしました。

日本からの安否確認で生産者の皆さんが無事であることは分かっていましたが、家が倒壊しテント生活をしている方はたくさんおられました。それでも仕事場は無事で、1週間後には早くも生産を再開したり、地方や被害の大きかった地域に支援物資を届ける活動を展開したりと、さまざまな生産者の動きがあり、頼もしく感じました。特に、マイクロクレジットという少額資本を融資し貧困に苦しむ2万人近い女性たちの仕事づくりを支援しているフェアトレード団体のマヌシは、ローンの借り手が多く住んでいる地域(シンドパルチョーク)の被害が大きかったため、精力的に支援活動を行っていました。代表のパドマサナさんは「今必要なものは食料とテントと毛布。でもそれ以上に必要なのは立ち向かえるよう励ますこと」と、言われました。

このマヌシを始め、他のどの生産者も私たちが震災直後にかけつけたことに驚き、手渡した緊急支援のお見舞い金も、初めて受けとる支援金だととても喜ばれました。

ネパールでは首都カトマンズでも停電が多いなど、人々は停電や飲み水が少ないことには慣れています。しかし地震には慣れていません。私たちが想像する以上に強い恐怖感を抱き、神経を磨り減らしていました。私たちの顔を見ると少しずつ笑顔が戻り、口々に体験を語り、話すうちに緊張が和らぎ、いつものような冗談が戻ってきました。「負けずに頑張るから仕事いっぱいちょうだいね」と張り切る人も。ところが、5月12日に大きな余震があり、最初の地震では持ちこたえた建物も数多く倒壊し、少なからぬ犠牲者をだし、せっかく立ち直りかけた気持ちを挫かれた人が多く、胸が痛みました。

コーヒーの生産者の村、シリンゲを含む地域、トゥラドゥルン一帯は人的被害こそなかったものの、336世帯のうち住める家は10軒という悲惨な状況でした。壊れかけた危険な家に住みつつ支援を待っているという情報を知って、まだ余震も多く地滑りの危険もある中、5月8日にシリンゲを訪ねました。度々訪問し、村内を熟知しているネパリ副代表の丑久保が、いつもなら一泊するところを、泊まるところも食料もないため日帰りという強行軍での訪問でした。

同行を希望した知り合いのジャーナリストは初めて訪れたシリンゲの状況に衝撃を受けました。カトマンズからの距離はさほどないにもかかわらず、開発が遅れているシリンゲ。しかも、ほとんどの家が壊れて住めない状況なのに支援がきていません。彼は急遽ドキュメンタリー番組の制作を決断して撮影と取材を始め、カトマンズに戻ると放映しました。この番組は話題となり、シリンゲに食料やテントなどの支援が集まり、仮小屋を建てるための政府の支援金も支給され、急場をしのぐことができました。

こうした状況を踏まえ、私たちは緊急支援ではなく、本格的な復興を目指すことにしました。たくさんの方から寄せていただいた貴重な支援金は、村の将来のために、シリンゲコーヒー協同組合をよりしっかりした組織にするための資金にしようと思います。組織がしっかりすればメンバーの生活が確実に向上します。家を再建するだけではいつまた災害で破壊されるか分かりませんが、仕事があり収入手段があれば、自力で再建できます。ネパリの奨学金で農業の専門教育を受けている若者が、これを機に震災前より良い村にすると意欲を燃やしています。ドキュメンタリー番組を制作したジャーナリストも、今後の復興にも関わり続け応援したいと、協力を申し出てくださいました。これらの力を得て、一時的な震災支援を超えた、モデルとなるような新たな村づくりに着手することになりました。シリンゲコーヒー協同組合が村人たちの拠り所となるように体制を整え、次世代を育成し、栽培面積を増やし、より高い品質のコーヒーを供給し、そして村民の生活が向上していけるよう支援したいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(ネパリ・バザーロ 土屋春代)
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