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本村製麺工場(長崎県南島原市)

地粉の風味が味わえるホンモノの島原そうめん

本村製麺工場(長崎県南島原市)



長崎県の南西に位置する島原半島。私たちは、その中の人口7000人ほどの小さな町、南島原市西有家町で親子三代にわたり、そうめん作りを営んでいます。私たちが、そうめんの原料である小麦を自分たちの手で栽培することにこだわり始めたきっかけは、ある人からの質問からでした。原材料の小麦粉の仕入れ先を訊かれた私は、「大手の製粉会社です」と即答したのですが、本来、地元の小麦粉を使って作るから“島原そうめん”と呼べるのではないかと考え始めたのです。

私が知る限り、島原そうめんも他のどの産地も基本的な手延べの製法には大きな違いはありません。では、どこで味や風味の違いが生まれるかというと、それは使っている原材料、製造時期や麺線の太さ、製造中のちょっとした一手間で違いが生まれてくると思います。

そう考えると、南島原産の地粉で作るそうめんは、製粉会社から仕入れた小麦粉で作るものとは明らかに違います。製粉会社の小麦粉はいろんな小麦をブレンドして、タンパク質の含有率など成分を整え、麺が作りやすいように調整してあります。一方、南島原産の小麦粉は、毎年の出来具合で成分が変わります。実際、麺作りをしてみるとすべての工程で気が抜けず、あるときはベタつきすぎて麺同士が粘りついて離れなくなったり、いざ細く伸ばしていこうとしてもまったく伸びなくなったり。当初は、失敗の連続で麺にするのがやっとでした。

そこで、これはこだわりとも言えますが、「旭」は一般的なそうめんよりも麺をあえて太く作っています。太くすることで、麺をより噛んで食べていただけることができる。そのことでより地粉の風味を味わって食べていただけると考えます。一口目は麺つゆなどは何も付けずにそのまま食べてほしいくらいです。

その地元での小麦作りは、中心になってくださる農家さんと私、それに協力してくれる人たちで作業しています。地元メディアで取り上げられて注目された時期もありましたが、今は3人で作っています。また今年は天候にも恵まれて豊作でした。

自ら小麦を育てて、その小麦粉でそうめんを作る、言葉にするのは簡単ですが、実際に作るのはそれぞれ難しく、毎年試行錯誤が続きます。それでもできる限り島原産の小麦粉でのそうめん作りを続けていきたいと思っています。

(本村製麺工場 本村幸雄)



小麦の収穫
小麦の収穫



本村幸雄さん
本村幸雄さん



麺を引き延ばすために使う菜種油と胡麻油も地元産。小麦の風味が感じられる、ごく少量生産の希少な一品をどうぞ。
麺を引き延ばすために使う菜種油と胡麻油も地元産。
小麦の風味が感じられる、ごく少量生産の希少な一品をどうぞ。




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