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北海道ビート黒糖(北海道網走市)

他にはないオンリーワンの商品、ビート(甜菜)から作った黒糖
北海道ビート黒糖(島根県出雲市)


私が網走で青果物に関わる仕事をしていた2004年、網走市がおこなっていた新製品創出事業をきっかけに、この地域の生産物を活用した商品を作れないかと考え始めました。そんななかで農業者との話から、さとうきびからは黒砂糖が作れるのに、砂糖の原料という点では同じビート(甜菜)からは黒砂糖が商品化されないのはなぜだろうと疑問を抱きました。そこで、東京農大網走キャンパスの教授に相談したところ、ビートには、免疫力を高める効果や体内脂肪の調整やコレステロールの制御に有効とされるオリゴ糖のラフィノースやイノシトールなどの有効成分が含まれていることが分かりました。そしてビートから黒糖を作るのは困難だけれど研究する価値があると背中を押され、3年がかりで研究した結果、2007年に黒糖の製造に成功しました。食品加工フェアに出品したところ優秀賞を受賞し、それから本格的に商品化に取り組みました。

開発当初は、少量だったので農家よりビートを分けてもらって製造しましたが、元々ビートは国の政策として砂糖を取る目的で作付けされていて、生産農家は製糖工場から苗を供給してもらって契約栽培しているため、私たちが生産者から直接買うことも、あるいは私たちが自ら作付けすることもできません。そこで私たちは、本格的に生産するに当たって北海道ビート黒糖として会社を立ち上げ、製糖工場と交渉して原料となる糖液を仕入れることとしました。最終商品の黒糖の品質を一定に保つために、原料ビートは一定の決まった畑で収穫されたものに限定し、製糖工場で一次加工して搾られた糖液を供給してもらっています。その糖液を加工してビート黒糖を製造しています。

ビート黒糖づくりは、手作り作業で1つ1つ製造しています。小規模ということもありますが、ビートの糖液はえぐみが強く、そのままでは雑味が強いものになってしまうこと。また、オリゴ糖分が多く含まれているため、煮詰めてもなかなか固まらないなど、そもそも機械化や大量製造は向いていないのです。その意味でも、私たちのビート黒糖は、競合他社が存在しないオンリーワン商品です。

一方で、ビート黒糖は商品化されてまだ15年。他に生産者がいないこともあり、知名度はまだまだ広がっていません。従って、その良さをまず全国の皆さんに知って欲しいと思います。また今後の可能性が大であり、新たな商品開発に力を入れていきたいと考えています。

(北海道ビート黒糖 鈴木寛祐)


手作りで製造した貴重な甜菜糖
手作りで製造した貴重な甜菜糖


甜菜の栄養まるごと
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作業風景
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