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関西よつ葉連絡会

みらい (愛知県稲沢市)

家族への愛が感じられる 韓国の食卓を伝えたい

韓国では、調味料や香辛料のことを総称して薬念(ヤンニョン)と言います。身体のためになるように「念じて使う」という先人の想いからきています。日本の“薬味”的な意味もありますが、調味料を指すこともあるので、より広い意味合いです。キムチたれのことを“キムチ薬念”と言ったり、味が足りない時に“薬念が効いていない”などの表現をします。

韓国では、コチュジャンは市販のものを買うことが多いですが、薬念は基本的に家庭で作る(調合する)ものです。唐辛子やにんにく、ゴマ、酢、そして醤油などをそれぞれの家庭の味で調合して食卓に置いておきます。醤油と合わせた薬念は、薬念醤(ヤンニョンジャン)と呼ばれることが多いようです。使い方としては、チヂミのつけだれや焼き魚(いしもち、サンマ、アジなど)にかけたり、サラダのドレッシング、肉炒めなどにも使います。韓国では、醤油だけをかけだれ、つけだれとして使うことはありません。日本の冷や奴を韓国風にアレンジするなら、豆腐に刻みネギ、ミョウガ、青じそ、らっきょう、オクラなどの薬味を添えて、そこへ薬念醤をかけていただきます。ちなみに生姜を入れると日本風になります。

私たちの薬念醤は醤油ベースに、好みがあるのでにんにくは使わず、酢を入れてさっぱりと仕上げました。使い方次第で万能だれとしてお使いください。夏場の食欲のない時には、刻んだオクラと薬念醤を混ぜ、ごはんの上にのせていただくのもオススメです。

気軽に日韓を行き来し、交流ができる時代になって10年以上経ちました。メディアでの紹介や観光を契機に、韓国の食文化への関心も高まりました。歴史的な背景を理解しながら、それぞれの食文化の共通点や違い、そして発達を知ることは、持続的な興味関心を深めていくことにつながり、日韓双方にとって喜ばしいことだと感じています。

韓国の家庭では、毎日の食生活をキチンとすることで健康を保つという基本的な考え方が自然な形で根付いています。家庭の食卓の中で親から子へと日常的に意識づけられ、伝えられているように思います。私たち、みらいは、韓国の家庭料理を紹介する中で韓国の食文化、そして家族への愛が感じられる韓国の食卓の様子を伝えていきたいと思います。

(みらい 金 龍根(ヨングン))


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