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まろうど酒造(宮崎県高千穂町)

限界集落の未来をつくる「どぶろく」

まろうど酒造は、宮崎県高千穂町秋元集落にあります。正式な会社名は、「(株)高千穂ムラたび」と言い、その名の通り、高千穂のムラ(市町村区の「村」ではなく「集落」のこと)を旅してもらおうということで始まりました。高千穂町は宮崎県一の観光名所で年間150万人以上の人々が訪れます。そんな中でも私たちは秋元集落という高千穂町の中心部から車で30分程山奥に入ったいわゆる限界集落で、どぶろくや甘酒の製造、民宿経営、農業をしています。

私がこの会社に入ったきっかけは5年前です。現在の代表である飯干淳志は高千穂町役場に勤務していた頃に、衰退していく故郷を見て起業を決意。早期退職し、民宿の運営を始めていました。私の方は大学卒業後、宮崎県警に就職し、高千穂警察署に赴任していました。そこにたまたま高千穂警察署で事務員をしていた飯干の三女、絵里子(現在の妻)と出会い、もともと独立願望のあった私は飯干と話すにつれて、活動や今後のビジョンが面白そうで魅力的だと感じるようになりました。  

そうして2011年1月に警察官を退職し、2月から3人で集落の特色を生かした「どぶろく造り」がスタートしました。ところが、私と絵里子はそれまでどぶろくを飲んだこともないどころか、名前を聞くこと自体初めてでした。そこで、どぶろくを醸造している九州や東北の蔵に見学に出かけるなどして、勉強しながら製造免許を取得し、大量の試作品を作りました。最終的には1000種類以上の試作品の中から、「千穂まいり」が完成しました。お米は自家製、水は集落の秋元神社の御神水と同じ水源の湧き水を使用することで、集落の特色を生かした商品になりました。この「千穂まいり」を軸に、集落内でスイーツカフェを開店したり、甘酒+乳酸菌飲料の「ちほまろ」という新商品を開発したりと、活動は少しずつ広がってきました。

<これからの活動について>

私は当初、ここで仕事をつくり雇用を生み、秋元集落に定住してもらうようになれば、秋元は限界集落を突破することができると思っていました。しかし、これを全国規模で考えたときに、少子高齢化とともに人口減少が進んでいくと、ムラへの定住を望むことは人の取り合いになってしまうんじゃないか、本当に秋元ムラへの定住を推し進めたほうがいいのかと疑問に感じ始めました。

私たちの使命は「限界集落の未来をつくる」ことですので、どうにか最良の方法を模索しながら、失敗しながら見つけたいと思います。

(まろうど酒造 佐伯勝彦)

  1. < こんこんと湧き出る
    秋元神社の湧水
  2. < まろうど酒造の皆さん。
    右端が佐伯さん
  3. < まろうど酒造〈どぶろく 千穂まいり〉
    自社栽培の米と湧水で仕込んだやさしい味わいのどぶろくです。
    アルコール分8度
  4. < 地元集落ならではの、旨い米と澄んだ水を使いました

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