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熊野鼓動 (和歌山県田辺市)その3

紀伊半島大水害から四年。熊野発の新しい品種のもち米と新たな歩みを進めます

熊野鼓動は今年で設立14年目。地元のおばあちゃんたちが味噌や梅干、しそドリンクなどを作る加工グループをそのまま引き継いできました。メンバーはそれぞれが有機野菜や自然食品の流通業務に携わった経歴のある大阪・東京からのIターン者。地元の人たちの生活の中にある“当たり前”のものが、都会出身者の私たちにとっては魅力的な素材でいっぱい。伝統を守りながら、農薬や添加物に頼りたくないという思いを合わせた商品作りで、どきどきわくわくするような熊野の息吹をお届けしたいと思っています。

そんな取り組みも軌道に乗りかけた10年目直前の2011年9月、紀伊半島大水害に見舞われました。熊野鼓動でも稲刈り直前だった田んぼは壊滅し収穫はゼロ。味噌加工場も水没し、倉庫は半壊。道路もがけ崩れで町は孤立。幸い従業員は家族も含めて全員無事で、メインの作業場も稼働できたので、ライフラインが戻った後は少しずつ製造を続け、林道を通ってどうにか商品を出荷し続けました。泥が流れ込んでがちがちに固まってしまった田んぼは、地元農家さんのおかげで春にはなんとか田植えができるようになりました。

その頃、国の研究機関から、新しい品種のもち米を栽培する機会を得ました。早速、2013年春に一部の圃場で試験栽培してみたところ、背がちょっと高いものの、収量が多く、もちに加工した際にねばりがあり、やわらかさが長持ちする、という特徴をもっていました。「どこにもなかった特徴あるもち米だから、熊野発で新しい『釜餅』が作れるかも!」と夢を感じました。  

1年目、2年目はあくまでも試験栽培として旱魃や台風などに悩まされながら、施肥を管理して土壌分析、土壌改良し、収量分析を繰り返し、この新しい品種の持つ特性を引き出すにはどうすればいいか、生産者とともに模索してきました。そして、どう加工すればもっとおいしいか、作っては食べ、作っては食べの日々。

そして3年目の今年、ついに本格栽培の許諾をもらい、いよいよ熊野生まれ熊野育ちのもち米が誕生です! 雨量が多く日照時間が少なく、獣害にも悩まされる山間部の熊野地域には、これといった農産物がありません。今回のもち米のように地元に根差した作物ができれば、農家やJAの協力で作付を増やすことができます。それは休耕地を削減し、農家の安定した収入へつながります。さらに原料が安定供給され、加工することで雇用を生み、商品を地域や都心部などへ広く流通させることで経済効果を地元へ還元することができます。

もち米には熊野にちなんだ名前をつけてもらいました(もうすぐ発表できそうです)。私たちはこの3年間、新しい熊野のもち米の誕生を見守ってきました。いよいよこの秋から、このもち米をブレンドした新しい「釜餅」として皆さまのもとへお届けできます。

そしてこれからは熊野鼓動も生まれ変わるような気持ちで、もち米と一緒に育っていきたいと思います。

(熊野鼓動 亀岡佳奈)
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