木次乳業(島根県雲南市)
奥出雲の森から
おかげさまで昨年、会社を創立して50年の節目を迎えることができました。
私たちの地域は、典型的な中山間地で雪深い山陰の片田舎です。北海道のような広々とした平地もなく、農家の経営規模も小さいなど、酪農の条件は決して揃ってはいません。しかし清流斐伊川により潤った土と水、豊かな緑。その自然の中でのびのびと牛は育ち、酪農家が気を配ることができる小規模な酪農で、牛は家族のように大切に育てられています。
私たちは、この健康な牛から生まれた良質な生乳を生かすために低温殺菌(65℃30分間殺菌)し、牛乳の自然な風味・性質、そして栄養を大切にしています。
また、山陰にふさわしい酪農の姿を模索し、中山間地の地形をそのまま活かす山地酪農や自家飼料比率を高めるための草地作りなどに取り組んでいます。
これからも酪農家、消費者とともに酪農・乳業に挑戦したいと思います。
(木次乳業 佐藤 貞之)