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柏谷農園(奈良県野迫川村)

ブナやミズナラなどの広葉樹の林に育まれたワサビ栽培 

高野山の南東側に位置する奈良県野迫川村で、一番高い伯母子岳(1,344m)から流れ出ている谷川に畳沢方式のワサビ田で栽培しています。畳沢方式というのは、石積みで護岸及び棚田を組み、田の床(底)に大きな玉石、上部に向かって砂利を小さくして、田の表面は川砂を敷き詰めて田を作る方法です。そして、棚田の上流から水を取入れ、田の表面に流出させ、田の川砂にワサビの苗を約20cm間隔で植え付けして栽培します。この方式だと田床に酸素を取り入れやすく、ワサビの生育に適しているようです。

ワサビ栽培において、何よりも水の管理が重要です。水質については、農薬は厳禁、肥料も不要。そして適度に鉄分を含有していて、水温14℃以上にならないような地域でなければなりません。上流の谷川の流れをそのまま棚田に取り入れるので、干ばつにも洪水にも弱いのです。その点、上流がブナやミズナラなどの広葉樹の林だと保水力があるので、棚田の場所はそうした所を選びます。

ワサビは、植え付けから収穫まで約2年かかります。春に植え付けるのが良いとされ、ふた冬を越します。冬は、川の水は冬でも12℃前後あるので凍ることはありませんが、ワサビが成長して水から上に出た部分は、山の冷気で冷やされて凍ってしまいます。それを防ぐために、田にビニールを張って凍らないようにします。そうして3年目の春からようやく収穫です。収穫までの楽しみとしては、2年目の春に花芽を収穫して料理に使うということもあります。あと、栽培で苦労するところとしては、近年は有害獣の対策に苦慮しており、田の周辺に金網などを張って防御しています。 2011年9月の紀伊半島での大水害により、野迫川村のワサビ田も流出した田んぼや護岸の石積みが崩壊したところなど、壊滅的な被害を受けました。災害復旧事業として援助も受けましたが、ワサビ田の復旧に2年かかり、それから更に2年、ようやく今年収穫できるようになりました。

かつて野迫川村でワサビを栽培する農家は、稲作や林業との兼業も含めて多かったのですが、過疎や高齢化もあって現在はわずか4軒になってしまいました。それでも頑張って、他の産地に劣らない味わい、風味の良いワサビを生産し続けていきたいと考えています。

( 柏谷農園 増谷良栄)
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