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かぐらの里(宮崎県西都市)


私たちが暮らす銀鏡(しろみ)の村は、市街地から車で約1時間、九州山脈の奥深い山の中にあります。豊かな緑と澄んだ水に恵まれた、180人ほどの静かな山村です。しかし、急速な過疎化が進み、このままだと村がなくなってしまうのではないかと危機感を感じるようになりました。もし集落が消滅すれば、国指定重要無形民俗文化財の銀鏡神楽をはじめとする伝統文化や、縄文より受け継ぐ歴史もまた消滅してしまいます。

先代たちは生き残りの道を探し、もともとこの地区(東米良)に自生していた「ゆず」に着目し、1973年にゆず生産組合を結成して植栽を始めました。これが、私たちかぐらの里のスタートです。100本、200本とゆずの木を増やす中、凍霜被害による新植園全滅などのさまざまな苦労や困難を乗り越え、栽培技術向上や加工品開発に取り組み約半世紀、ゆずは地域の基幹作物として定着。九州でも有数の生産地となりました。私たちのゆず栽培は、ゆず本来の強い生命力を信じることを第一とし、農薬をほとんど使わない自然農法です。ゆずの気持ち・自然の摂理・地の利を活かすことで、香り高く、豊かな味わいが銀鏡のゆずの特徴です。

こうして大事に育て収穫したゆず・唐辛子などを、ゆずこしょうなどに加工しています。今も昔も変わらない、ごく当たり前の正直、まじめなモノづくりで評判は高く、国内だけでなく米国やEU、ブラジル、シンガポールなど13カ国に輸出もしています。

かぐらの里は、一次産業を原点とし、地域資源である、ゆずや唐辛子などの農産物を活かした六次産業化をいち早く取り入れ、雇用と所得を確保することで若者や子どもが集落に定住できる社会の構築を目指しています。また、日本の村再生の手本となるべく、生産・販売だけでなく、銀鏡神楽などの地域の伝統文化を守る活動や、山村留学などの教育の現場にも率先した協力を行っています。過疎の問題を国や県に丸投げせず、独立独歩の村づくりを進めながら、会社経営と地域活動でこれからも銀鏡を支え続け、千年生きる村づくりに貢献していきます。

日本人の心を今も色濃く残す、山村の現状と重要性・可能性を知ってもらい、将来の理解者・協力者、ひいては志を共にする人を求めています。今後ともどうぞよろしくお願いします。

(かぐらの里 濵砂(はますな)修司)
2018年『life』450号




人口180名ほどの村にあって30名以上がかぐらの里で働いています。


神楽などの神事が村の生活の中に今も根付いています。


ゆずだけでなく、唐辛子も村で栽培しています。

  1. < かぐらの里
    青ゆずこしょう
    宮崎県産のゆずを使ったゆずこしょうです。
    塩分濃度が約13%と低く、ゆずの香りが豊かです。

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