出雲国大社食品 (島根県出雲市)
地元の海の恵みは誇りです
出雲大社のお膝元、島根県出雲市大社町で蒲鉾作りを始めて50年。目の前に広がる日本海からの四季折々の恵みに感謝し日々精進しております。
5月下旬、初夏の訪れと共に飛魚が島根県沖にやってきます。この時期の出雲沿岸で獲れる飛魚がおいしいのには、もちろん理由があります。回遊魚である飛魚は春から夏にかけて九州方面から山陰沖に北上していき、5月下旬に出雲沿岸にやってきます。その頃は産卵の時期であり、抱卵中の飛魚は1年の中で最も脂がのっているのです。
この「あご野焼き」は、そのまさに旬を迎えた飛魚を鮮度の良いまま一尾一尾丁寧にさばいて採肉し、熟練の技で作りました。その日の気温・魚の鮮度を見極めて昔ながらの石臼製法で丹念に練り上げ、一本一本じっくりと焼き上げています。また、素材を活かすための調味料にもこだわり、奄美大島産のキザラ糖や三年醸造の本みりんを使って旨味を存分に引き出しました。飛魚の旬でなければ味わえないおいしさを、じっくりと堪能していただきたいです。
「あご野焼き」は少し厚めに切って、そのまま若しくはわさび醤油でどうぞ。包丁で切ると金気が移るので、そのまま豪快に手でちぎって食べるのが私のオススメです。
(出雲国大社食品 山崎 英樹)