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祝島市場 (山口県上関町)

ままにならない自然とじっくり上手につきあっていくことは、
島の生活の楽しみ、誇らしさ


2015年の祝島の秋はびわの葉が豊作になりそうです。良いことではありますが、手放しでは喜べません。というのも、昨年夏の記録的な日照不足の影響で今年のびわの実が不作で、その反動で葉が豊作だからです。あまりに実が少ないため葉の方に栄養がいってしまった結果、葉が豊作というのは、ここ数年びわ茶の販売量が伸びてきている状況ではありがたいことではあります。ただ、もともとは利用価値の薄かったびわの葉です。それを原発のお金に頼らない地域づくりの取り組みの一環として農家の収入源として確立させたのは、島の人たちの努力の賜物です。びわの葉やびわ茶を収入の柱の一つとしている身としては、島の先達の方々には本当に頭が下がる思いです。

自然というのはなかなかままならないものですが、それを知恵や工夫で克服したり、あるいはじっくり上手に付き合っていくやり方を学んでいくことは、島の生活の楽しみや誇らしさの一つだと思います。そんなことを思いながら秋の気配が強くなってきた青空の下でびわの葉を収穫したり、タコを干したりして島の日々を過ごしています。

“ままならない”という点だけでいえば島の抱える上関原発の問題も同様ですが、こちらのままならなさに楽しみを感じるのはなかなかに難しいことです。国は新規の原発は考えていないとは言うものの、各地の再稼働をはじめとした原発回帰の動きは顕著で、特に今の政権与党の物事の進め方を見ていると、いずれ上関原発計画を強引に推し進めてもおかしくないように感じます。事業者である中国電力も島根原発2号機の再稼働や既に建設中の3号機の稼働が最優先課題ではあるものの、上関もあきらめようとはしていません。山口県も工事が止まったままの埋立免許の期限が、既に大きく過ぎているにもかかわらず、いまだに失効させようとはしません。とにかく周辺では上関原発計画の芽を潰さないように、という状況が依然続いています。

一方、地元である上関町では「上関原発は難しいだろう」あるいは「当分の間、計画は動かないだろう」という空気が推進派の住民も含めて濃くなっています。そのため、原発財源に頼れない町の財政状況への危機感から、原発の賛否をいったん棚上げしてまずは町づくりをなんとかしなければ、という意識を多くの町民が持ち始めています。あくまで一時的な棚上げであって対立がなくなったわけではありませんが、それでも話し合う土壌が生まれることは悪いことではありません。島で生きていて感じる、原発に頼らないほうがより豊かで安全で楽しい暮らしができる、という思いをこの機会に多くの方と共有できればと思います。

(祝島市場 山戸孝)

  1. < 浜風にたなびくタコの足
  2. < びわ茶の干し場。向かいが原発建設予定地。
  3. <

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