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平田産業(福岡県朝倉市)

国産菜種の復活と自給率0.1%からの脱却を目指して



1970年代まで日本各地で見ることができた黄色い菜の花畑が一面に広がる風景は、国の減反政策、安価な外国産菜種の流入によりすっかり消えてしまいました。その一方で油糧用菜種の消費は年々増加し、今や約250万トンとなっています。そのうち国産菜種は0.1% 程度で、まさに輸入に頼り切った状況となっております。

私たちも、もともとは地元産の菜種を中心に搾っておりましたが、1970年代前半に原料を国産からカナダ産キャノーラに切り替えざるを得ない状況になりました。その後、1998年からはNon-GMO(非遺伝子組み換え)の安全性を求め、原料の供給先をカナダからオーストラリアに変更して現在に至っています。

しかし一方で、私たちはこういった状況に危機感を持ち、菜種油メーカーとして国産菜種油を復興し、日本の自給率40%に少しでも貢献したいと考えておりました。そして、北海道の菜種生産者から菜種を入手できる目処がたった2010年から本格的に取り組み始めました。国産菜種油を製造するためには、菜種を生産していただく生産者の協力が不可欠です。そこで一番の産地である北海道に何度も訪れ、大豆・小麦・ビート・馬鈴薯・蕎麦などの輪作体系の中に組み込んでもらうよう、生産者の方々と話し合いを重ねました。そして考え方に共感してくださった生産者と共に国産菜種の復興運動を行うことで、産地・生産者の拡大につながりました。取り組み当初は北海道の滝川、苫小牧、十勝の3カ所で合計30軒弱だった生産者は、今では産地は青森県や秋田県まで広がり、農家数は合計100軒以上になり、量的にも2012年には150トンだったのが現在では1700トンと10倍以上に激増させることができました。

菜種を栽培していただける生産者の方々は、みんなチャレンジ精神にあふれていて、一緒に仕事して
いてとても楽しく、エネルギーをもらえて、毎回の産地訪問が本当に楽しみになっています。

海外産キャノーラ油が柔らかでクセが少ないのに対して、国産菜種油は力強い風味があります。安心、安全という面はもちろんのこと、国産菜種独特の味や香りの良さを一人でも多くの人に知ってもらいたいと考えています。これからも国産菜種の普及に全力で取り組んでいきます。

私たちの国産菜種サラダ油は一度使ってもらえれば、絶対にその良さがわかっていただけると自信を持っていますので、ぜひ一度お試しください。

     

(平田産業 平田 孝一)
2017年『life』070号

  1. < 菜種生産者の皆さんと
  2. < 平田産業 国産菜種サラダ油
    北海道を中心とした国産菜種の圧搾一番搾りのサラダ油です。
    揚げ物・炒め物・サラダなど、毎日のお料理にどうぞ。

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