浜勝商店 (鳥取県岩美町)
今では山陰の春の風物詩 ホタルイカ漁
立春を過ぎて寒さがやわらぐ頃、鳥取県では、松葉ガニの漁が終わり、替わってハタハタやホタルイカの漁が始まります。波・風の強い日には出港することができませんが、ほとんど毎日出港して、1日ごとに漁獲量が増加して、桜の咲く3月下旬ごろには腹に卵を抱えてふっくらと身も太り、漁は最盛期を迎えます。このホタルイカ漁は5月下旬ごろまで続きます。
ホタルイカは、全国的には富山県のものが有名ですが、近年では鳥取県および兵庫県などの山陰地方のほうが多く水揚げされています。富山県では夜間、産卵のために海面近くまで浮上してきたものを定置網で漁獲しますが、鳥取県などの山陰では、朝早くに出港した沖合い底曳き船が、昼間に水深200mより深くに生息しているものを漁獲します。水揚げされたホタルイカは、鮮度の良いその日の内にボイルするなどの加工がなされ、全国各地の市場へと出荷されていきます。
実は山陰地方でのホタルイカ漁は、漁法が確立してから約25年程度と歴史的にはまだまだ新しいものです。しかし、比較的安定して獲れることもあって、山陰の春の漁としてすっかり定着しました。地元での食べ方も、いろいろと滲透してきて、ボイル、刺身、しょうゆ漬け、しゃぶしゃぶ、てんぷらなど、幅広く楽しまれるようになってきました。
生のホタルイカは鮮度が落ちてしまうのがとても早いので、獲れたての鮮度の良いものを選んで、急速冷凍にかけました。サッと茹でて酢味噌かポン酢で食べるのが定番ですが、パスタもオススメです。
(浜勝商店 濱田 和司)
<浜勝商店>ほたるいか
茹でたては最高です
とれたてのホタルイカを急速凍結しました。未加熱なので、さっと茹でて酢みそやポン酢でどうぞ。
<やさか共同農場>やさかの酢みそ
定番の酢味噌がけマイルドな無添加の酢みそ。