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古舘製麺所(岩手県軽米町)


 
古舘製麺所のある軽米町は岩手県の最北部・北上山地の北端に位置し、冬は氷点下10度をこえる日が続き、夏でも“やませ”といわれる太平洋からの冷たい風が吹く厳しい気候の地域です。もともと平地が少なく米の栽培に適さない土地だったため、古くから稗や蕎麦・小麦などの雑穀を主に耕作してきました。そうして収穫される地元の小麦を使って作る製麺所が、かつては町内に10軒以上ありました。しかし戦後は輸入原料を使用した大手食品会社に押され、今では当製麺所だけが残っています。私たちは1910年に創業。地元の原料にこだわって、昔ながらの製法を守り、農家と一緒になって地場産業の復活を目指しています。

昨年は観測史上初めて東北地方の太平洋側に上陸した台風10号により、岩手県は甚大な被害を受けました。「韃靼(だったん)そば」も岩手県はもとより青森県・北海道の産地まで壊滅的な被害をうけ、新そばを販売できないという異常事態に陥り、毎年楽しみにしてくださるお客さまなど多くの方に、大変ご迷惑をお掛けしてしまいました。今年の作況は、この原稿を書いている時点ではまだ何とも言えないのですが、8月の日照不足で生育は遅れがちであるものの、今後台風・長雨などの影響が無い限り何とか例年並みの収穫ができると見込んでいます。

韃靼そばは、岩手大学の教授が1985年にモンゴルから16粒の種子を持ち帰り、軽米町で栽培を始めたのが日本での始まりです。韃靼そばの語源は、現在のモンゴルを中心に遊牧生活を行っていたタタール人に由来しています。タタール人はその屈強な体格と優れた乗馬技術により、チンギス・カンのモンゴル帝国の一員としてロシア極東から東ヨーロッパまでの広い範囲をその勢力下におき世界を駆け巡っていました。ヨーロッパに伝わった「タルタルソース」や日本に伝わった「たたら製鉄」の語源にその名を残しているとも言われています。

韃靼そばは、もともとモンゴルやヒマラヤの民が日常食としていたそばで、日本そばの「甘そば」に対しその独特の苦みにより「苦そば」とも言われています。日本では、ポリフェノールの一種「ルチン」が日本そばに比べ100倍以上と非常に多く含まれていることから注目されました。ただ、韃靼そばだけだと苦みが強いので、国産そば粉・国産小麦粉と配合することにより、蕎麦好きの方でも納得できる味に仕上げました。ぜひザル蕎麦にして、遠く中央アジアのステップ(草原地帯)を旅して日本へ伝わったロマンとともにお召し上がりください。

 (古舘製麺所 古舘 拓)
2017年『life』420号

  1. < そばの生産者
  2. < 一面に広がるだったんそばの畑
  3. < 古舘拓さん(左)と代表の機智男さん
  4. < 古舘製麺所
    だったんそば茶・岩手
    岩手県軽米町と十和田市のだったんそばを使用。
    ルチンが豊富でカフェインレス。
  5. < 古舘製麺所
    だったんそば
    フラボノイドの一種「ルチン」を日本そばの
    100倍以上含みます。野性味あふれる風味も魅力。

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