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福栄 (鳥取県境港市)その1

「ふるさと納税」で上位ランキングの境港市 お目当ては何と紅ズワイガニ!  

紅ズワイガニは、北海道から島根県沖にかけての日本海および銚子以北の太平洋沿岸の深海に生息するカニで、日本海では主にカゴ網によって漁獲されます。

日本海に生息する紅ズワイガニは、水深500mから2700mの水深帯に広く分布しています。本ズワイガニ(松葉ガニ、越前ガニ)とくらべて深いところで漁獲されるため、紅ズワイガニ漁は比較的大型船が多く、またそのほとんどが加工用に使われるために、港が大きく加工設備が多くある境港に水揚げされます。日本海で漁獲される紅ズワイガニの約6~7割、さらに北海道・秋田・新潟で水揚げされる一部も境港に搬送されますので、国内で水揚げされる約8割が境港加工になります。

このように境港は紅ズワイガニ漁および加工の中心地とも言えますが、ピーク時の1984年頃にカニカゴ漁船40隻、水揚げ量約4万トンあった頃から比べると、現在は漁船11隻、約1万トンと4分の1に減っています。他の魚種とくらべて寿命は長いようですが、卵から孵って漁獲対象(甲幅9cm 超)に達するのに約10年かかるので、乱獲しないように資源管理が厳しく行われています。

そんな中でここ2~3年、紅ズワイガニの需要が大幅に伸び、かなり品薄になってきています。その要因の一つがなんと、最近テレビでもよく取り上げられている「ふるさと納税」なのです。この制度は、一定金額以上を特定の自治体に税金として納付すると、その特典としてご当地の商品がプレゼントされるというものです。

全国で一番人口の少ない鳥取県、その中で人口約3万5千人の境港市が、「ふるさと納税」金額では全国約1700自治体の中で2013年度が第8位、2014年度が第12位と、驚くべきランキング上位に位置し、プレゼント商品の申し込みが殺到しています。そして、その商品の目玉が、紅ズワイガニ製品と松葉ガニなのです。

その影響で一昨年より紅ズワイガニが品薄になり、高騰しています。私たちにとっては、自社で所有している漁船=第55吉丸から見れば売り上げ単価が上がって喜ばしいのですが、買付業者・加工業者としての福栄にとっては、厳しい状況です。

これまで紅ズワイガニは、しっとりとした身で柔らかく甘みがあり、何より松葉ガニ(越前ガニ)と比べて安価で、庶民的なカニとして親しまれ、人気でした。それが今後、“高嶺の花”になりそうな勢いで、私たちとしては少し不安です。
「さばき方」を添付してお届けいたしますので、ぜひそのまま豪快に食卓でお楽しみください。

(福栄 岩田謙二郎)

  1. < 福栄が所有する漁船、第55吉丸のカゴ網漁
  2. < 鳥取・境港に水揚げされる紅ズワイガニ
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