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藤井養蜂場(福岡県朝倉市)その2

私たちは国内では最大規模で日本列島を縦断しながら季節の花を求めて移動養蜂を行っています。

養蜂とはミツバチと自然の恵みを活かして飼育し、はちみつを生産するという、ある種の畜産業です。そして、はちみつの生産には、天候、養蜂家によるミツバチの群の管理技術、農薬など人為的な影響があります。天候、自然災害は避けることができず、影響をできる限り抑えるという程度の対応しかありません。ミツバチの管理は養蜂家によって技術の高い人、細かく世話する人など大きな差があります。農薬などの人為的な影響は、農薬散布などの情報を早めに入手することで巣箱の場所の移動など対応は可能です。

2014、2015年の国内でのはちみつ生産は、地域により良し悪しはありますが、総じて不作でした。さらに2016年は、レンゲの採蜜時期に起きた4月の熊本地震、5月はリンゴの農薬残留問題、6月はアカシアの霜害、8月は北海道直撃の台風連続上陸と、未だかつてない不作を経験しました。3年連続で不作が続く中で、国産はちみつが枯渇するという、かつてない異常事態になってしまいました。

さらにもう一つ、最近際立つ傾向として、養蜂家個人が直接販売を行い、各養蜂家のはちみつが集まりにくい状況になっています。個人販売は、養蜂家の経済安定にとっては良い側面もありますが、反面消費者にとっては、健康なミツバチから生産したのか、または巣箱の周りの環境はどうだったのか、残留物は無いのかなど、品質管理に不安の残るはちみつが販売されてしまう恐れがあります。

私たち藤井養蜂場は、30年以上前から海外の養蜂家との交流も継続し、品質的にも内容的にも信頼できる海外はちみつを確保しています。海外には、土地が広大なこともあり、羨ましいぐらいの素晴らしい養蜂環境の地区も多くあります。私たちとしては、国産はちみつの厳しい状況を踏まえれば、海外産の素晴らしいはちみつを供給していくことが、今後より一層重要になると判断しています。

以上のような事情で、藤井養蜂場としては2017年産の国産はちみつが安定的に供給できるようになるまでの間、国産はちみつの供給を休止させていただきます。皆さまにはご迷惑をおかけしますが、どうぞご理解くださいますよう、お願いします。

なお、私たちは、国産・海外産を問わず全てのはちみつについて抗生物質などの検査を行い、科学的根拠に基づき安全性の確保されたはちみつ商品をお届けしています。

(藤井養蜂場 藤井 徹三)
2017年『life』150号

  1. < ミツバチの巣箱の移動作業
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