①
1月後半から3月にかけては、春の生産に向けて蜂づくり。女王蜂が春先に産卵を開始し、越冬期間中に少なくなった働き蜂の数を増やします。
②
4月中旬からレンゲの採蜜が始まりますが、国内のレンゲ草は激減してしまい、現在は養蜂家がレンゲの種を播いて花を咲かせ、生産しているのが実情です。従って国産レンゲはちみつは大変貴重品です。
③
九州のレンゲが終わりを告げるころ、大型トラックに分散して、一路青森のリンゴの花を求めて北上します。津軽平野を中心としてミツバチを分散します。リンゴの花が10日ほどで終わると、山間部のトチ、アカシアの花を求めて巣箱を移動させます。この作業は、ミツバチが巣箱に戻る夕方に巣箱の巣門を閉め~移動のためのロープ掛け~トラックへの積み込み~移動~新しい場所へ巣箱の配置~巣門の開放というようなもので大変な重労働です。巣箱は重たい時は40㎏以上、これを数百群と動かします。忙しい時期の青森は、午前4時起きで採蜜作業を行い、夕方近くまで採蜜した後、移動作業で宿に戻るのは10時過ぎ。数時間睡眠をとって、再び採蜜作業となります。本当に体力勝負の時期です。