自然と調和した家族経営のカンティーナ

ファットリア･デッリ･オルシ（オルシ農場）の創設者である父はヴェネト州ヴェローナ県の有機ワイン農家の長男として生まれました。モデナ県には兵役のためにやってきましたが、ここでワイン作りに理想的な土地を見つけました。長年「自然の中で家族と共に農業をしたい」と考えていた父は1983年、このモデナの地で家族経営のカンティーナ（イタリア語でワイン蔵やワイン醸造所のこと）をスタートさせました。

私たちが大切にしていることは「体にいいものをみなさんに届けたい」という思いです。だからワインや酢の原料となるブドウはもちろんオーガニック。ブドウの栽培、祖父･父から継承した伝統的なワイン醸造、そして製品のボトル詰めまで、全工程を一貫して家族で行っています。また、消費者のみなさんと顔の見える関係を築くことも大切にしています。私たちのカンティーナでワインを一緒に味わえば、私たちの思いをもっと共有してもらえますし、何より消費者のみなさんの喜ぶ顔は、より良い製品を作るための励みになり、ヒントにもなるのです。

2013年1月には初めて日本を訪問し、よつ葉の会員さんや生産者の方々と直接交流することができました。みなさんのライフスタイルやものづくりに対する思いは、私たちと共通する部分が多く、非常に充実した滞在となりました。

これからも私たちは、受け継いだ伝統を大切にしながら、さらにおいしい、魅力的なワインとバルサミコ酢を作り続けます。遠い国イタリアから、私たちの思いが皆さんにも届きますように。

（fattoria degli orsi　アントニオ・ロレンツィ）