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千葉産直サービス(千葉県千葉市)


私たち、千葉産直サービスの「産直の魚缶」は、“食卓に魚をもっと並べてほしい”との想いで、旬の魚の品質を追求し、厳選した魚と調味料だけでつくる魚缶です。その上位シリーズである「とろ缶」シリーズ(とろイワシ、とろさんま、とろさば)は、100年続く商品を目指し、徹底して旬の魚にこだわり、ある一定以上の品質を守るようにしています。

ところが今季のサンマは極度の不漁が原因で、私たちの「さんま缶」の品質に見合うサンマ漁が「ゼロ」という壊滅的な状況が続きました。これでは新物でのサンマ製品が困難ということで、商品の販売以来、初めてシーズン生産ゼロという判断をしました。私たちの看板商品のひとつでもあるため、経営的には苦渋の決断でした。

ご存じのように今季のサンマ漁は3年続けての不漁。それも、過去40年で最低を記録した昨季(2016年)から比べても、約半分の量しか獲れていません。さらに、水揚げされたサンマもやせ型主体で身が細く、それでも鮮魚出荷用が不足しているために価格が高すぎて、加工用には全く手が出ない状況でした。その結果、私たちの製品に必要な品質のサンマが全く「ゼロ」という結果となってしまったのです。

このサンマの不漁は公海上での外国船の大量漁獲が原因という声もありますが、それは数ある原因のひとつにすぎず、海水温や海中のミネラル不足、エサとなるプランクトンの減少の影響、とも言われています。今、サンマに限らず、イカ、鮭、鰹、昆布など、多くの水産資源が過去にない不漁に見舞われ、水産関係者にとっては深刻な状況です。消費者の食卓と海の距離が遠くなっている今ですが、島国日本、昔からの食文化である海のことを、山のことや農業のことと同じように、みんなで考えていくことが必要なのではないでしょうか。

大きなことはできませんが、私たちはコツコツでも、とにかく志をもって“三世代先を見据えて続けること”を大切にしたいと思っています。「産直の魚缶」は、その思いで今後も続けていきます。年によっての原料の影響はありますが、上記のような海の事情をご理解いただければ幸いです。

付記:サンマとは逆に今季(2017年度秋〜冬)の「さば缶」は、近年では間違いなく一番といえる「脂ののり」「鮮度」「サイズ」のサバで作ることができています。

今季の「とろさば缶」のサバは、求めていた時期にまとまった漁があり、そして脂の乗り方が近年では稀にみる最高の状態で回遊してくれました(※12/8時点)。ただし、脂が例年以上に乗っているため、体調によっては食べ過ぎにはご注意いただいた方が良いかもしれません(笑)。

ぜひ、年ごとの微妙な魚の違いもお楽しみください。

(千葉産直サービス 冨田 正和)
2018年『life』40号


※ 今回お届けの缶詰は在庫の関係で2016年産のものである場合があります。
  なお、缶詰は出来立てよりも少し時間が経っている方が味が馴染んでおいしいですよ。
  1. < 最高のサバを使います
  2. < 肉詰め直後
  3. < 千葉産直サービス
    とろさば水煮缶
    脂ののった秋サバを、塩と富士酢
    だけでシンプルに仕上げました。
  4. < 千葉産直サービス
    焼き塩さば缶
    銚子港で水揚げされた旬のさばを
    直火で香ばしく焼き、缶詰にしました。
    お茶漬けやおにぎりにもぴったり。

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