北海道アンの会(北海道)
作り手と食べ手の橋渡しを
今から25年前、地元で農薬や化学肥料に頼らない農業に取り組む生産者との出会いがあり、その農産物の流通を担うようになりました。規模拡大、コスト削減、見た目重視による農薬や化学肥料の過剰な使用など、安全や環境に配慮した農業から農村がかけ離れていった中でのことでした。そんな状況に疑問を持ち、自分たちで納得のいく農業、流通を実現しようと、生産者と一緒になり安心して食べられる農産物を食べ手(消費者)へ届けることになったのです。
まずは、札幌市内で小さな八百屋(有機やさいアンの店)を開き、そこで農産物を中心に加工食品、調味料、石けんなどを販売しました。その中で、アレルギーやアトピーなどに苦しみ食から体質改善をしようという方がたくさん訪れ、安全な食を求めている人たちの多さを痛感したことを今でも覚えています。また、お店は販売だけでなく生産者の情報交換の場ともなり、自分たちの手で食・農村の大切さなどを都会の人たちに伝えたいと、生産者が実行委員、お店が事務局となり「北海道有機農産物朝市」を開催したのです。
作り手と食べ手が“もの”だけではない“人と人とのつながり”を深める…そんな橋渡しをしたいとスタートして25年。昨年にはお店の2階に「パティスリー・アパレイユ」という菓子工房をオープンさせました。地元の食材を中心に、アレルギーに対応できるお菓子なども製造していくつもりです。北海道に来られることがありましたらぜひお立ち寄りください。