Aldomarenco (イタリア ピエモンテ州)
認証のためではない、自然体の有機農法
1950年後半、アルド・マレンコはピエモンテ州ランゲ地方の小さな一農家として誕生しました。このランゲ地方はワインの一大生産地ですが、私たちが本格的にワインの製造・販売を始めたのは1977年からです。祖父の代、父の代では、ワインは身内向けに作るのがほとんどで、それ以外には家畜を育てたり、近所の農家集落に出向いて小麦の収穫を手伝ったり…早朝からの大変な作業でしたが、父や大人たちと一緒になって働き、そして一緒に食卓を囲むことが、幼い私にはとても楽しみでした。
1991年にはワインの有機認証を取得しましたが、認証は単に書類上の手続きに過ぎず、私たちにとって「有機農法」は流行りでもなく物売りの手段でもない、昔も今もごく当たり前の取り組みです。最近では亜硫酸塩無添加ワインにも取り組んでおり、現在よつ葉の皆さんにお届けしている「無添加ドルチェット」もそのひとつです。
雨続き、雨不足、ぶどう苗の病気…ぶどうを育てる環境は毎年変化しますが、常に最高の状態で収穫ができるよう試行錯誤しています。収穫後は、ぶどう自身の持つ自然の力を信じて、なるべく人の手を加えずにワイン作りを進めますが、かわいい我が子(ぶどう)が最大限の力を発揮できるような環境づくりには細心の注意を払っています。ワイン作りは大変ですが、とても夢のある仕事だと思っています。
(Aldomarenco クラウディオ・マレンコ)