産直の野菜、果物、お肉などを宅配する「よつ葉ホームデリバリー」-
お届けするのは作る人の想いと、信頼できる食品です

よつ葉のインターネット注文︎
関西よつ葉連絡会

愛のまちエコ倶楽部(滋賀県東近江市)

海山里からのたより 菜たね油菜ばかり~菜の花を通じた循環型社会をめざして


私たちNPO 法人愛のまちエコ倶楽部は2005年より15年、地域に愛される菜たね油を地道に搾り続けてきました。この黄金色に輝く「菜ばかり」は、資源循環型社会を目指す「菜の花エコプロジェクト」から生まれた商品です。それは、菜の花の種から食用油、搾油後の搾りかすからは肥料、そして使用済みの廃食油からは石けんを作るほか、バイオディーゼル燃料(BDF)に精製し、光のイルミネーションなど地域のイベント、市のコミュニティバスなどで利用し、地域のエネルギーとして還元するというもの。そのエネルギーを使ってまた、菜の花を栽培するという循環サイクルを作ってきました。こうしたリサイクルの輪は、ここ東近江市が全国に先駆けて手掛けた取り組みで、その活動はその後、全国に広がっていきました。

春には一面の菜の花畑がひろがり、その種から採れる油は昔から日本の食用油としてお馴染みの味。かつて、どこの家庭でも食用油といえば菜たね油でしたが、田植えの時期が早まるなど、さまざまな理由から栽培する農家が減り、現在ではその自給率は0.1% 以下と言われていて、ほとんどは安定供給が可能なカナダからの輸入に頼っています。しかし、このカナダ産の菜たねのほとんどは遺伝子組み換えによるものです。つまり、国産の菜たね油を作ることは、食料の自給率を上げることやカナダからの輸送で発生する二酸化炭素を抑えること、そして遺伝子組み換え作物に反対することにつながります。しかも、「菜ばかり」に使っている菜たねは東近江市内の農家さんとの契約栽培で、栽培期間中に農薬を使用していない国産の品種。化学薬品・添加物は一切加えず圧搾方式で丁寧に搾ったままの菜たね100%の油です。

「菜ばかり」を使うことで、食べておいしく、身体と環境に優しく、農村地域に活気をもたらしてくれます。種蒔きからビン詰めまで多くの地域の方が携わり、すべての顔が見える、安心・安全な菜たね油だと地域の誇りでもあります。

「菜ばかり」は、菜たね本来の香りがあり、揚げ物でも炒め物でもひと味違うコクと風味がひろがります。サラダには「菜ばかり」と塩、バルサミコ酢だけで、とびきりおいしいドレッシングになりますし、オリーブオイルのようにパンにつけてもおいしいと好評です。そして乳製品や卵を使わないお菓子にも「菜ばかり」が強い味方。お子さまのおやつにもオススメです。

「菜の花エコプロジェクト」から生まれた「菜ばかり」を皆さまの食卓にお届けできることを嬉しく思います。この機会にぜひお試しください。

(愛のまちエコ倶楽部 伊藤真也)2019年『Life』360号



(上)下中野営農組合の皆さん
(下)池乃尻農場の皆さん


  1. < 愛のまちエコ倶楽部
    天然菜たね油 菜ばかり
    滋賀県東近江市産の菜たねを100%使用し、
    溶剤は使わず圧搾で搾りました。天ぷらやサラダなどにも。

Copyright © 関西よつ葉連絡会 2005 All Rights Reserved.

SSL GlobalSign Site Seal