ヤサカ アレルノン食品


アレルノンはお米の発酵食品です。奈良時代の木簡にも多数書かれている保存食の技術をそのままの製法に加え、特許取得の安心な製法により実現させました。お米の発酵には、「おいしい水」が欠かせません。そこで私たちは、環境省が選定した「平成の名水百選」の針江の
生水 地区(滋賀県高島市)に工場を設け、原材料には無農薬で有機栽培のお米を中心に商品づくりをしています。
我々日本人は古来、漬物などの保存食を年中食することにより、大量で良質な植物性の乳酸菌を摂取していました。日本人の腸内の善玉菌は、弥生時代の昔より発酵食品に代表される植物性乳酸菌とビフィズス菌だとされています。そのため、例えばアメリカ人の腸内環境と比べると、ビフィズス菌が特に多いのだそうです。これは、長い歴史のなかで、食生活に応じた腸内細菌の構成となっているからです。
ところが第二次世界大戦を境として、少しずつ乳製品の摂取が多くなり、それと共にアレルギー疾患を有する人が増え、今では国民の2人に1人となったと言われています。約50年前はほとんどなかったとの厚生労働省の報告があります。
若い人たちのなかには、乳酸菌は「乳製品由来のもので1種類の存在」と思っている人が多いようです。実際には、乳酸菌全体で6科38属に及び、植物性乳酸菌のラクトバチルス属だけでも180種を超えます。私たちは、その植物性乳酸菌のなかでも有効な株を数株確保し、商品づくりに使っています。
お米のヨーグルトのアレルノンは、私自身の体験から開発した食品です。20年前に私自身が重い病を患って、食事療法を実践するとともに、滋賀県に伝わる発酵食品の「薬喰い」を調査しました。そのなかで古老より滋賀県の伝統食品で発酵食品のふなずしの飯が良いと教えられました。調べてみると、飯の乳酸菌が良いと解りました。そこで私は、当時食していた玄米粉をベースに発酵を繰り返してみました。5個の樽で約3年静置発酵させてみると、3種類の強力な乳酸菌を確保することができ、試行錯誤のなかで試食し続けた私も病と共存できるところまで到達できました。
この体験がアレルノンの開発に結びついています。現代病の多くは「食害病」です。一人ひとりが「食と生活の質の改善」を図ることによって、知らぬ間に元通りになることを、仏教の言葉で
還源 と言います。皆さまが日本古来の乳酸菌の食品を摂ることによって、健康維持にお役に立てると幸いです。

(ヤサカ アレルノン食品 八坂真弘)
2021年『Life』290号

ヤサカ アレルノン食品
アレルノン(袋)
厳選したお米を粉にし、湧き水で炊き上げ、植物性の乳酸菌で発酵させたヨーグルト。
ヤサカ アレルノン食品
米乳百楽(2本)
お米と乳酸菌に加え、糀を使用して発酵させた。お米のつぶが入ったさらりとしたタイプのヨーグルト風飲料。