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茶路めん羊牧場

1万年前から人間の衣食住を賄ってきた羊の可能性を伝えたい
茶路めん羊牧場 北海道白糠郡


茶路めん羊牧場は北海道道東の白糠町にあります。1987年に35頭の羊からスタートして、現在総頭数800頭を飼育しております。日本では羊はとてもマイナーな家畜で、その数全国で2万頭足らず、羊肉の自給率は0.6%程度で、大半が輸入肉です。しかし世界的に見れば、羊は1万年前から捨てるところがない家畜として人間の衣食住を賄ってきました。

私は大学時代に羊と出会い、そのお肉の味に感動したのをきっかけに羊の可能性の広がりに魅せられ、羊飼いを仕事にしました。

●土−草−羊の連係プレー
羊が草を食み、蹄で踏み、糞尿を落とし、ミミズや微生物の働きで、分解されて良い土が作られ、そこに草が育ち、また羊が草を食べる。こうしてできた産物を我々はいただきます。そして、この連携がうまく回転するように手助けすることが羊飼いの仕事です。

●羊1頭無駄なく丸ごと活用する
遊牧民は血の一滴も無駄にせずに羊の命を使い切ります。我々はこれを商売としているので、自給自足というわけにはいきませんが、できるだけ捨てるものが無いように羊を丸ごと活用したいという思いは持ち続けています。

販売物の8割は羊肉です。私たちは、自社加工施設で、飲食店への直販からご家庭向けまで、枝肉やパーツ肉からスライス肉、ソーセージやソース類などの加工品まで製造・販売しています。副産物である内臓もできるだけ活用し、脂肪の一部は石鹸になります。

羊毛、羊皮は、用途に応じて仕分けして、糸紡ぎのお客さま用、自社加工品原料、他社の製品原料用、合わせて全産毛量の50%を活用。残りはたい肥になります。そのたい肥ですが、北海道では半年間、舎飼いになります。この間に溜まったたい肥は翌年放牧地の肥料として、還元します。放牧地では化学肥料は使用しません。

●羊を飼育するこだわり
羊は草食動物なので、草資源をできるだけ有効に活用すべく、半年は放牧、半年は地元の牧草を与え、足りない栄養を補うためにできるだけ北海道産原料を用いた遺伝子組み換えではない自家配合飼料を与えます。近くのチーズ工房(白糠酪恵舎)の副産物ホエーも活用し、繁殖から肥育まで一貫で管理しており、屠畜場から戻ってきたお肉を自社で加工することで責任をもった仕事をしています。

最近では家畜は炭酸ガスを排出し、穀類を無駄に消費するので、環境に負荷をかけるという論調があります。しかし、羊は人間が栄養にできない草を主体に未利用地も含めて活用し、生産物を捨てずに有効活用できます。むしろ、土と水と太陽があれば持続可能な家畜として、これからの持続可能な農業に貢献してくれるものと信じています。


(茶路めん羊牧場 武藤浩史)
2021年『Life』360号



羊


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