タカハシ乳業

 (群馬県)


低温殺菌ひとすじ!

高橋さん

 

 私の先祖が群馬県前橋で牛飼いを始めたのが1877年ごろ。家畜として飼育していたのですが、近隣にも牛乳を量り売りし、一升瓶や五合瓶で買い求めに来たのが始まりだそうです。

全身である福島牛乳の門柱の版画(約100年前)

 後に乳牛を増やし、1日2回の乳搾り後、小ビンに乳を入れ、そのまま湯せんして、瓶の蓋をし、井戸水で冷却して各家庭に届けていたようです。
 戦後間もなく酪農部門を辞めて牛乳製造だけにし、50年前にタカハシ乳業として会社を立ち上げ、現在に至っています。
 設立当時の牛乳は片手間で、乳飲料(コーヒーやジュースや加工乳)が主でしたが、やがてジャージー牛と出会い、再度牛乳販売に専念し、「生により近い牛乳」が一番良いと考えて、生乳本来の栄養を変化させない低温殺菌処理をしています。
 集乳している牧場では、ストレスを掛けない牛本来の飼育、なるべく穀物でなく、草を主に与えて飼育することを実践してきました。また、遺伝子組み換え作物の問題にはいち早く取り組んできました。毎年品種が増えているため、対応に苦慮していますが、現在タカハシ乳業で集乳している牧場は、すべて非遺伝子組み換えの飼料を与えて育てています。今後も品質の良い原乳を使い乳製品を製造することで、皆様に安心して、おいしく食していただけるよう頑張ります。

(タカハシ乳業 高橋 忍)


 

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