世界的にも珍しい
|
|
![]() おきしま倶楽部メンバー (右端が浅田さん) |
沖島は近江八幡市の沖合約1.5km の琵琶湖に浮かぶ周囲7km弱の小島で、日本でただ一つ、世界的に見ても珍しい湖上に浮かぶ有人の島です。漁業を主な生業としている島ですが、近年は過疎化高齢化が進み、最大で800人以上(1960年代)あった人口は、現在はおよそ280人になっています。この沖島の活性化のお手伝いができればと、おきしま倶楽部は3 年前の8 月に活動を開始しました。
最初に取り組んだのは、山の遊歩道の整備です。沖島にはトレッキングできる山林遊歩道があり、元々は島の方が整備されていたのですが、高齢化のため手入れができずに荒れていたので、ボランティアで整備を始めました。遊歩道には広場が3 カ所(お花見広場・ホオジロ広場・見晴らし広場)あり、それぞれ景色が素晴らしいので是非、見に行っていただきたい場所です。
そして、沖島で採れる産物を使って特徴ある商品を作ろうということになり、できあがったのが沖島芋焼酎「沖の雫」です。これは、沖島でとれるサツマイモがすごく美味しかったことから、これを活かしたものを作りたいと地主の方におよそ1,200 uの耕作放棄地をお借りし、私たち自身が完全無農薬でサツマイモ(紅あずま)を栽培することから始めました。これを、県内の酒造メーカーさんの協力の元、沖島産100% のサツマイモで作った芋焼酎に仕上げました。
他にも、沖島で採れたスジエビや湖魚を使ったお土産品を作ったり、夏に開催される“鮒ずし作り体験講習会”などのイベントのお手伝い、また沖島の清掃整備活動も月1 回定期開催しています。そして、こうした活動をホームページやフェイスブックなどで紹介しながら、沖島の魅力をアピールしています。
現状でも沖島は、大人にとっては自然豊かで非常にゆったりとしていて癒やしになる場所として、結構沢山の人が訪れています。しかし今後は、子どもたちがもっともっと楽しめる場所になるように、アメニティ施設、ツリークライミングやアスレチック、カヤック教室など、山と琵琶湖を利用した設備や企画を整えていきたいと構想を練っています。
(おきしま倶楽部 浅田 弘)
![]() 対岸が見渡せる芋畑
|
![]()
|